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「体幹って結局なんなの?」リハビリ視点で解説!

こんにちは。今日もつらつらと書き連ねていこうと思います。
今回のテーマは 「体幹とは何か?」 について。

リハビリの現場ではよく、
「体幹の活動が弱いですね」
「コアが働いていないですね」
なんて言葉を耳にすることがあると思います。

でも、そもそも 「体幹って何?」 と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、その 「そこんとこ」 を明確にしていきたいと思います。

なお、この記事では 「体幹」=「コア」 として統一して話を進めていきます。

体幹(コア)とは?

まず、解剖学的に見た体幹について整理してみましょう。

そもそも体幹とは、「姿勢の維持」と「動作の安定性」に関わる重要な筋群」のこと。

具体的には、以下の4つの筋群から構成されています。

前面筋(腹横筋など)
背面筋(多裂筋など)
骨盤底筋群
横隔膜

https://tsukasachiryouin.com/portfolio-item/core-stability/より引用


この4つの筋群がちょうど お腹の中を箱のように覆っている イメージです。
この箱が しっかり安定して機能することで、姿勢が保たれる という理屈になります。

よく 「体幹を鍛える」 というと 腹筋運動 を思い浮かべる方が多いですが、実際には違います。


体幹の安定とは、単に筋肉を鍛えることではなく、
「筋肉の長さを適切に保ちながら働かせること」
を意味します。

体幹の安定(スタビリティ)がもたらすもの

では、この 体幹の安定(スタビリティ)がしっかり機能すると、どんな変化が起こるのでしょうか?

🔹 姿勢が安定する → 軸が明確になる
🔹 無駄な筋緊張を抑えられる → 効率的な動作ができる
🔹 結果として、運動が成功しやすくなる

逆に 体幹の安定性が低い と、
身体の軸がはっきりしないため 動作の難しさにつながる
ことになります。

たとえば、プロ野球のピッチャーを想像してみてください。
特殊な投球フォームを除けば、 背中を丸めて投げている選手ってほとんどいない ですよね?
ほとんどの選手は 姿勢をまっすぐ保ったまま、高いパフォーマンスを発揮している

ピッチャーは姿勢が安定してる

これは、 「体幹の安定性」=「動作の成功率」に直結している」 という証拠でもあります。
ほかのスポーツでも、ほとんどの選手が 体幹をしっかりと安定させた状態でプレーしている ことがわかります。

つまり、 脳性麻痺などのリハビリにおいても、体幹のスタビリティを高めることは非常に重要 だということです。

では、体幹を安定させるには?

体幹のスタビリティを高めるために、どんなアプローチが有効なのでしょうか?

一番簡単にできる方法は、「なるべく体を起こすこと」 です。

🔹 重力に対して体を起こす → 座る → 姿勢をとる

この過程が非常に大切になります。

そのために活用できるのが、
プロンボード(立位保持装置)
座位保持装置

などの 補助器具 です。
これらを日常生活に導入し、できるだけ「抗重力姿勢」を取る時間を増やす ことが重要になります。

また、僕らセラピストの立場からすると、
「ただベッド上でマッサージをする」 だけでは不十分だと考えています。

✅ できるだけ 体を起こす
✅ できるだけ 座る・立つ機会を増やす
✅ 体幹を意識した動作を促す

こうした視点をもって関わることが、体幹のスタビリティを向上させるカギ になると思います。

まとめ

体幹(コア)は、姿勢の維持と動作の安定性を司る4つの筋群で構成されている
体幹の安定が高まると、姿勢が安定し、無駄な緊張を減らして運動がスムーズになる
スポーツ選手も体幹を意識してパフォーマンスを向上させている → だからリハビリでも重要!
体幹の安定を高めるためには、「なるべく体を起こす」「抗重力姿勢を増やす」ことが大事!

「体幹を鍛えよう」ってよく言われるけど、実はただの筋トレじゃない!
重要なのは 「姿勢をしっかり安定させること」 なんです。

リハビリの現場でも、日常生活の中でも、体幹を意識することで 運動のしやすさが変わってくる ので、ぜひ取り入れてみてください!

インスタもやってますのでよろしければ見てみてください。

Youtubeもやってます

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた

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