1人でキャバクラに行った
地元のキャバクラ。2〜3年前に一度行ったことのある店。
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21時前に店に着くと、まだ開いていなかった。開店は21時からのようだ。そして、22時までに店に入ると安いらしいので、それまで近くの遊び場に行ってカラオケをやった。
夢中になってしまって、キャバクラに22時前ギリギリに着いた。安い値段の方で入れるのか不安だったけど、安い方にしてくれた。
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平日の早い時間だからか知らないが、女の子が一人しかいないようだった。思い返せばそれを聞いた時点で店を出てもよかったのかもしれない。
その時は走って店まで行って息が上がっていたので、テンパっていたのか、よく考えもせずに承諾した。
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付いた女の子は、肌がきれいで少しおぼこかったので、二十歳ぐらいかと思ったのだけど、歳を訊くと自分より一つ年下の23歳らしかった。
目がぱっちりでキラキラしていて、細身で、人当たりがよくてチャーミングな子だった。いつもは系列の別の店に勤めているけど、今日は出勤直前にヘルプで呼ばれてこの店に来ているらしかった。大丈夫なのだろうかこの店。
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何度かこの店には来ているようで、普段の様子はどんな感じなのか教えてもらった。
田舎のエリアなので、やっぱり地元の客が多いらしい。「地元で愛されている店」なのだと言っていた。
前日は店で経営者のグループ客と、ゲームをして盛り上がったらしかった。
経営者グループと仕事で関われるというのは、なんだか結構凄そうなことのように思うのだけど、そんなこともないのだろうか。
本人は「そんなことない」と言いそうだけど、他にも高級キャバクラの話をしたりと、彼女はどこか「成功者」のイメージを求めているのかもしれない、と感じた。
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地元のグループの間で、ある女の子がマルチ商法か何かの詐欺をやろうと企んでいるのではないか、という疑惑が持ち上がったことがあった。
その話をすると、彼女の周りでも、マルチの詐欺に引っかかって、百万円以上の損失を被った子がいるという話をしてくれた。その子は、北新地の高級キャバクラでしばらく働いて、その負債を返済したそうだ。
彼女も同じ詐欺師グループに勧誘されたことがあるらしい。すぐに気づいたそうだが、その場を逃げられず、カフェで話を聞かされた挙げ句に、タワマンの上層階に連れて行かれて、またそこでも話を聞かされたそうだ。
なかなか恐ろしいような話だと思うのだけど、彼女は割と楽しそうに話していて、こちらも笑いながら楽しく聞けた。
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一緒にいて居心地のいい子だった。遠慮がちなわけではないし、言うことはきちんと言うのだけど、相手に対する気遣いも忘れないようで、嫌な感じを受ける場面が全くなかった。
楽しくおしゃべりはできたけど、今回も「口説く」ということがまるで出来ていなかったように思う。
店は二人きりで、ボーイもいなくて、人目を気にせずに済む場面だったのだけど、、。