正月に中学の友達と遊んできた②

2週間弱前の話になってしまったが、思い出しながらまとめていく。

中学時代の塾のメンバーだ。全員で8人ぐらいいると思うのだが、集まったのは4人だった。まあ全員が仲良しだったわけでもないので仕方ない。居酒屋にでもいくのかと思っていたが、倹約家が多かった(?)ので地元のサイゼリヤで集まることになった。

俺も含めて皆んな遅れることになったのだが、間に合ったやつはおなじモール内のゲーセンで太鼓の達人をしていた。自由なやつだと思った。彼のことを気持ち悪がる人は多かったのだが、こういうところかもしれない。ちなみに太鼓の達人は中学の時からずっとやってるだけあってめちゃくちゃ上手いのだが、ミスを一回だけしていて、それについてやや恥ずかしそうに言い訳していた。

もう一人のやつもゲーセンに到着した。前髪をシルバー?に染めていて米津玄師みたいになっていた。彼は中学時代はオシャレなんかに無頓着そうに見えたのだが、意外と自分のイメージを気にしているようだ。久しぶりだし、いじっていいのかもよくわからないので触れないでおいた。

もう一人のやつはまだ着かないということで、先に3人でサイゼリヤに行った。一人で来ることは時々あったが、友達と来るのはかなり久しぶりかもしれない。お気に入りのディアボラ風ステーキ?を頼んだ。

そういえば一時ファミレスで一人飲みをするのにハマっていた時期がある。ワインやビールもそんなに高くないし、つまみも豊富で美味しい。一人飲みするには最高の場所だと今でも思うが、そもそも金も仕事もない男が一人飲みなどするべきではなかったかもしれない。まずは健康と友達を作れ。

しばらくして、もう一人の友達も到着した。彼は多分本当に賢い男で、有名大学に通っているのだがそんなにガリ勉感のないとぼけた男だ。ちょっとオシャレになっていた気もするが、似合っていた。

しばらく近況報告をし合っていた。微妙に躊躇う気持ちもあったが、俺もニート開示をしておいた。これを隠すと、今後会いにくくなる。特にいじられることもなく場は流れた。

もちろん恋愛の話にもなるが、誰にも彼女がいなかったようだ。考えてみれば、塾の同期の中で女っ気のないメンバーが集まっていたのかもしれない。類は友を呼ぶということだろうか。彼らがなんだかそこから少し目を背けようとしているような気もして気になった。

それから麻雀を始めた。俺はついていて、やたら手配やツモがいいことが多く、一番強かった。最近フローに生きる、ということを念頭に置いているので、それが運気を引き寄せたのかもしれない。麻雀は久しぶりにやったが、最も試されるのは、「捨てる力」だと感じた。あのゲームは、#食べる程強くなる、で学んだことが総合的に活かせるかもしれない。

しばらく麻雀をやって、店を出た。地元の別のアミューズメントセンターに行こうか、という話にもなったが、俺はもう帰りたい気持ちが強かったのでそれとなく話をそっちの方向に誘導して、帰ることになった。男だけで歩く冬の夜道は、漫画の「ハンチョウ」のようになんとなく惨めにも思えた。

帰り道に、中学の同級生二人に遭遇した。彼らは自転車を二人乗りで漕いでいたが、俺たちに気づくと自転車を放り出して近寄ってきた。乱暴だと思ったが、ドラマのワンシーンみたいなことを自然にやるので、やや感動もした。

俺らがかなりガリ勉寄りなのに対して、彼らはかなり不良寄りだった。大学もやめたらしい。それは俺もだが。ガリ勉組の他のメンバーは萎縮するのかと思ったが、彼らもまあ賢い人間なので、それなりに対面して話せているようにも見えた。

不良組のノリは久しぶりに感じるものでかなり新鮮だった。遠慮せず(?)にグイグイ来る。が、俺らに対してと、彼ら同士で話すときになんだかオープンさの違い(?)のようなものも感じて彼らも考えているのかもしれないとも思った。二人の間に長年本音の付き合いをしているもの同士特有の空気感を感じて、羨ましくも感じた。

二人は俺にも絡んでいた。おしゃれをしていたからか、俺のことをモテキャラだと認識しているらしい。実際は健康も友達もない23歳高卒のフリーターなのだが。でもそんな鈍い奴らにも見えないので、もしかしたら俺はイケメンなのだろうか。LINEとインスタを交換し、また飲みにでも行こうという約束をした。それは俺だけだったので、少し優越感のようなものも感じていたかもしれない。多分俺は、本当のイケメンではない。


そんな正月の夜だった。


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