「約束のネバーランド」5話〜10話を観て

※ネタバレあります


知能役の少年がもう一人出てきて、スポットライトが当たる。前の少年は親分肌っぽいところがあったが、こちらはより独りよがりで完璧主義的に見える。

鬼が登場するシーンも増えてくる。どうやら鬼にも人間と同じように、意志があり、家族がいて、動物とは違うようだ。

この知能役の少年が、恐らく人間のみんなを救うために、単独行動をとり、一人で鬼を殲滅する作戦を計画し、実行していく。そのためなら、味方の裏をかいたりもする。

鬼と人間が対立する状況は、人間同士の戦争のようでもある。知能役の少年が鬼の町を攻撃した時に、鬼が家族と抱き合って泣いていたりするのを見て迷うシーンがあった。

セカオワのドラゴンナイトという曲を思い出す。戦争中のお互いのチームの兵士が、何かの記念日に一緒に楽しく過ごすという歌詞だ。

そんな知能役の少年の元に、エマという熱血系の女の子達仲間が駆けつける。そして言う、あなたは一人で多くのことを背負い込みすぎだと。私はあなたと一緒に大人になりたいのだと。

まるで正反対の価値観のように見える。彼らのすごいところは、自分と違う価値観を撥ねつけるのではなく、きちんと耳を傾け理解しようとするところだ。

最後には鬼が人間の味方?をするようなシーンもあった。その鬼も彼らに家族を殺されているのだが、「私たちもあなた達に同じことをしたのだから」と、許す。戦争をなくすのに必要なのは、この精神かもしれない。ダルビッシュ有もTwitterのプロフィールに書いている「許すとは強さだ」みたいな格言もあるが、本当かもしれない。



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