「ザ・ゲーム」を観て
※ネタバレあります。
3連続でデスゲームの映画を観た。この領域に少しはまってきているのかもしれない。デスゲームの面白さについても書きたいが、それはそれでまた別の記事で書けたらいいなと思っている。
今回は初めての洋画だ。前にも一本洋画のデスゲームを見かけたが、描写があまりにもグロかったのと内容がいまいちよくわからなかったので途中でやめた。今回のは最後まで観れた。
若いカップルのペアが、密室でデスゲームに参加させられる話だ。そもそもこのゲームでが始まった原因は、このデスゲーム(本来はエンタメ)の管理者が、骨董品屋?みたいなところで怪しい箱を購入してしまったことにあるっぽい。
この骨董品やの店主のおばさんは、どうやらこの展開になるのがわかっていたみたいだ。それならもっと必死で止めろよと思うのだが、店主が電話をしている間に管理者が箱をこっそり購入して行っても、割と簡単に諦める。
参加者の4人組は、序盤はこのゲームで本当に命が狙われていることに気づかず、純粋にゲームを楽しんでいる。アメリカ人らしく、時におどけたり、ジョークを交えたりしながら軽口を叩き合う様子は、楽しそうで素敵に思う。日本にはあまりない文化かもしれない。
部屋の隅に鎧を纏い顔を隠した者がいる。最初は彼らはこの鎧人間のことをゲームを盛り上げるためのキャストだと思うのだが、一人の男がこの鎧人間に鋏で刺し殺され、真のデスゲームが始まる。
この時残った3人はもちろん慌てふためき、部屋から脱出しようとする。防犯カメラも取り外され、出口もロックされているので出られないのだが、この辺の必死に脱出しようとジタバタする演技は真実味があるように見えた。
謎解き自体はそれほど難解なものはなく、あまり覚えていない。ただ、薄暗い密室でハサミを持った鎧の男が、制限時間が迫るにつれて段々と近づいてくる、と言う状況に緊迫感があって魅せられた。
また女の一人が殺され、二人のカップルが残る。ほぼ絶望的な状況に置いても、お互いに愛を表現し励まし合うような姿には、やや愛を感じた。途中で男が自分が囮になるような作戦を提案していて、そこにも愛を感じた。
この辺りで確か管理人が異変に気付く。鎧男が防犯カメラをシャットアウトしていることに気づいたのだ。気付くのが遅すぎやしないだろうか。これが噂に聞くアメリカの適当仕事というところだろうか。
最近プロ奢のnoteで戦略についても考えたりしているので、作戦というワードには反応させられた。戦略→作戦→戦術という順番であるとされているのだが、そもそも戦略を立てるには、①地理②歴史③世界観④経済⑤政治について検討する必要がある。エニアグラムのトライタイプに戦略家というタイプがいたが、もしかしたらこの男もそのような資質を持っていて、ずっと戦略を練っていたのかもしれない。
最後には男の方も鎧男に殺され、女だけが生き残り、時間切れと同時に脱出に成功した。結局管理人は特に何の役にも立たなかった。その後のストーリーも特に意味は見出せず、何だか少し後味の悪い終わり方だった。
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