JICA監修のSHEPゲームアプリが良かった~SHEPアプローチとは?
りょーこです。
先日の合同報告会で、
SHEPについての発表に感化された上司から、ケトゥ(任地)でもやろう!と言われ、調べながら勉強中です。
(書いていたら、ゲームアプリの話よりもSHEPの説明が主になってしまった、、)
SHEPとは?
Smallholder Horticulture Empowerment and Promotion, SHEP, シエップのこと。
(和名だと、小規模園芸農民組織強化)
ケニアで生まれた農業支援の1つで、
小規模農家の経営を改善するためのアプローチの仕方である。
現在、アフリカ23カ国で展開されている。
SHEPの考え方
JICAのHPで英仏日の資料がある。
https://www.jica.go.jp/english/our_work/thematic_issues/agricultural/shep.html
"作って売る農業"から思考を転換し
"売るために作る農業"でビジネスとしての農業を促進しようというものである。
加えて重要なのが、
農家の動機や自律性を高める仕掛け。
農家自身に儲かる農業をするための思考を持ってもらうために、彼ら自身によって市場調査、市場アクターとの交流を行うのである。
市場調査を自ら行うことで、自律的自発的にビジネスとしての農業を意識でき、収入アップに繋がるということだ。
JICAが監修したゲームアプリ"SHEP"
Google PlayストアでもApple Storeでも無料ダウンロードできる。
対象農家を選択し、
実際のSHEPアプローチと同じ流れで2つの作物を2作するのだが、途中で農家グループのリーダーや隣の農家が出てきたり、市場調査をしたり、市場アクターに会いに行ったりする。
ストーリー仕立ての選択制で、自由度は低いゲームではあるものの、SHEPの要素である、市場調査やアクターとの交流が栽培に繋がる様子がわかりやすいし、アフリカ農家が陥りがちな状況、天候の影響もわかりやすく表現されていて、面白かった。
SHEPを実践したことない人が、流れやポイントを体感するのに適していると思う。
途上国の小規模農民の農業をきちんと儲けさせるためにどんな要素が必要か、そんな視点が欲しい人はぜひ遊んでみると良いと思う。
活用の仕方はいろいろ?
わたしはまだ、実際に活動に使うかもわからないけれど、考え方は知っておくべきだと思ったし、面白いので勉強中。
これ、英語もフランス語もいけるから、アプリを知り合いにやらせてみても面白いだろうし、アプリじゃなくても、プチSHEPゲーム!みたいにロールプレイしても面白そう。
配属先を巻き込めたら良いなあと思いながら、久しぶりにワクワクしているりょーこです。
…余談ですが、
アフリカ23カ国で展開しているけれど、ベナンではされてない…どうしてなのか…?疑問。