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ザ・ローリング、ストーンズの1999年のライブ、ウェルカム・トゥ・シェパーズ・ブッシュを観る。
これ、発売の情報が出た際に、記事にアップしようかと思いつつ「まぁ、いいか」と思って記事にしなかったんですが、予約していたら、発売日に届いたので、到着した日に映像は半分までは見て、そのまま忙しくて、まだ、映像は半分しか見てないんですが、CDは最後まで聞きました。
感想ですが、まずおもったのは、「えらく調子がよく、結構、エンジンかってますねー」ということでした。
調子がよさそうだなと思ったらツアー途中での収録だったようですね。
「道理で」という感じの演奏でしたね。
シークレットギグとあったので、よくあるツアー前のウォームアップ系のシークレットギグなのかなと思っていました。
ストーンズの場合、シークレットギグ系のとかは、「あれっ」みたいなのもありますけど、これは一曲目からして違ってましたし、数曲聞いた段階で「これは、ツアー前の演奏ではなく、ツアー始めてからのなのか?、かなりいけるん演奏が多いんじゃないか」と確信しました。
余談ながら、たしかにストーンズはライブバンドと言われますが、なんというか、アメリカのバンドのように、毎年凄い数のライブをこなしているバンドではないのもあるし、元々、技術的にうまいバンドでもないですし、波があります。
ライブ自体は、ワールド・ワイドですが、数は少ないですし、数年おきだったりすることも多いので、結構、波があるんですよね。これはファンを長くやっているとお約束として知っている部分かとは思いますが(笑)。
ただ、経験値は高いし、色んな会場でやってきて、どうやればよいのかはよくわかっている。見せ方とか、ライブへの取り組み方、自分達らしさを持ちつつも、来た人を圧倒させる力のようなものは凄く強いバンドですからね。
で、話を戻しますが、ライナーノーツをみて「やはりな」と。というか、「それくらい読んでから買えよ」って感じではあるんですが、「とりあえず出たものは買っておこう」と考えている私のような人にとって、こういう映像作品は、前もって、あまり知らない方が良いことも多いわけですw
というわけで、レア曲が多いというくらいしか調べないで買って、何も事前情報を調べずにみたので、知らなかったんです(笑)。
結果、なかなかいい感じの演奏が詰まったライブでしたね。
なので、映像ではなくCDでも何度か聞いてしまいました。
レア曲も、基本的に破綻なくやってましたし。
ストーンズの場合、こういうレア曲とかってやってくれるのはうれしいんですが、「演奏、ちょっと破綻してますね」みたいなのもあるので(笑)。
ここのサイトで調べてみたらシェフィールドとウェンブリーの中日に収録したみたいですね。「そりゃ調子が良いわけだ」と納得です(笑)
『ヴードゥー・ラウンジ』からの「ムーン・イズ・アップ」(このときの演奏が今のところ唯一のライヴ)、『ブラック・アンド・ブルー』からの「メロディー」(このとき以外には20年以上前、1977年にトロントの有名なエル・モカンボで行なわれたライヴで演奏されたきり)『ヴードゥー・ラウンジ』からの「ブランド・ニュー・カー」(ライヴでは過去にわずか7回しか演奏されず、最後の演奏は2002年)等、この公演では普段演奏をしない、多くのレアな楽曲が収録。
ということのようです。
個別の曲を全部書くと長くなるで、それは省くとして、個人的にはチャーリーのドラムがよかったです。後は、キースのギターもキレキレだし。
「シャッタード」「リセプタブル」「サム・ガールズ」とかなかなかですね。全部、サムガールズからの選曲ですけど、ライブで演奏視野しいんでしょうね。
「サム・ガールズ」は、チャーリーのフィルが多い(笑)。「乱れ」はあるけど、気合は入ってます。キースは、音を抜き気味ですが、「いくときはがつんといく」と言う感じで、なかなからしい演奏ですね。逆にこの曲とかダリルが普通過ぎて浮いてますね。ストーンズのメンバーのラフさの流れに乗れていないと言うか、他にもそういう曲がありましたが、まぁ、彼の役割立場としては、仕方なしというところですかね。
ということで、曲によっては、ダリルのベースが違和感あったりするのもありましたが、ミック、キース、チャーリー、ロニーはなかなかイケイケで飛ばしてますし、演奏の安定性は高いですが、かといって、スタジアムでやる場合よりは、遊びや自由度が多く、ちゃんとスリルある演奏をやっていると言うか、その辺りのバランスがいいライブですね。
この辺り、ファンとしては、90年代半ばの演奏とか、たとえば「トータリー・ストリップド(Totally Stripped)」とか、結構、いいのが多いなと思うことはありますが、これもその好例の一つですね。
レア曲については、一言コメント的に書いておきます。
ライブ演奏としてレア曲と言っていいのは、「メロディー」、「アイ・ガット・ザ・ブルース」、「ブランド・ニュー・カー」、「ムーン・イズ・アップ」あたりですかね。どれもよかったですね。
「メロディー」「アイ・ガット・ザ・ブルース」はミックのボーカルがいいですね。やっぱ、こういうの彼でないと歌えないですね。あおりがいい。
「ブランド・ニュー・カー」これはロニーのワウが効いてますし、このワウは、90年代に出していたロニーのソロでも似たような感じでアプローチしていましたね。それを思い出します(曲名は忘れましたが)。
キースのリフがキース流、チャック・ベリーのリフでいいですね。
これでビルがベースならなと思わせる曲だなと。いえ、これは、原曲もビルではないので、ダリルでも違和感はないんですけどね。
「ムーン・イズ・アップ」は、キースのトレモロとコーラスの二重掛けなんですかね、これ、なんにせよ、エフェクターの使い方のアイディアがいいですね。ギターの音とわからない人もいるかもしれませんね。リフ部とコードカッティングの組み合わせが好きですね。
こういう時の邪魔せず、支え、かつ、主張するロニーのギターは好きだな。
ルート66はレアとまでは言えないですかね。まぁ、これもミドルテンポにしていて、いいですね。この曲は、大好きでしたし、若い頃、ほんとになんどもやりましたね。何回演奏したかわかりません(笑)。
最近、ストーンズバージョンではない感じで、ジャズぽくやったりもしたんですが、いまのところお蔵入りしています。
以下、セットリストです。
オフィシャルに動画があったので、追記しました。
naoto_motonaga(福岡ロック研究所)さんの記事が良かったし、私は、今回は、こんなところにしておきます。
今年の記事は、他にも書きかけがあるので、これが今年最後かわかりませんが、とりあえず、来年もまたよろしくお願いいたします。