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【講演会活動報告】「合理的配慮」と「正しいほめ方」

こんにちは。吉田です。
心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。

さてさて。ここ最近は講演会が立て続けにありましたので、そこでどんな話をしたのかと、感想をつづりたいと思います。

講演会の一つめは、就学前の子の保護者の方に向けて「学校とのコミュニケーションの取り方〜合理的配慮とは〜」というテーマでの講演。

もう一つは小学生の子の保護者の方に向けて「子どもの正しいほめ方」というテーマでの講演会でした。
まずは、それぞれの講演会の内容を簡単につづります。

「学校とのコミュニケーションの取り方〜合理的配慮とは〜」の内容は
•合理的配慮とは何か
•合理的配慮をしてもらうには意思表明が必要ですよというこも
•具体的にどんな合理的配慮を学校に求められるか
です。

合理的配慮とは、障害者差別解消法を根拠とし、「障害があることを理由に障害のある方が差別を受けることがないように配慮する」ことをいいます。
「合理的」とは、障害のある方の困り感解決のためにその配慮が必要であり適当であること、配慮をする側に過大な負担がないことを指します。

つまり、「配慮をする側に過大な負担がない範囲で、障害のある方の困り感が解決するように当事者の方が必要としていて、困り感解決のために適当な配慮」のことを「合理的配慮」と言います。

この合理的配慮は、当事者からの意思表明を配慮する側が認めるというプロセスで講じられます。なので、保護者の方が学校に対して「うちの子にはこんな配慮をしてほしいんですが、できますか?」と意思表明をし、「できますよ」「これならできますよ」と学校が承諾する(合意形成する)ことで、合理的配慮成立となります。

できれば、「なぜこの配慮が必要なのか?」を証明できる診断書や検査報告書などがあれば、学校側の理解も得やすいですね。

けど、ご自身が子供の指導や学習支援をしたことがない保護者の方が学校側に「こんな配慮をしてください」と言うのは難しいと思います。どんな配慮を求めればいいかわからなくなったら、相談してください。と伝えたり、有益な情報源を伝えたりしました。その一つが千葉県の教育委員会のウェブサイト。合理的配慮の実例がわかりやすくまとまっているのでおすすめです。

次に、「子どもの正しいほめ方」について。

最近は「ほめること」=いいこと
みたいになっていて、保護者の方の中には「子どもをほめられない自分」「叱ってばかりの自分」を責めてしまう方もいらっしゃいます。

今回の講演会にも、そういった保護者の方がいらっしゃったので、「別にほめなくても大丈夫ですよ。ほめる子どもとの関わりの一つの方法にすぎないので、叱ったり、注意したりすることもときには必要ですよ」とお伝えしました。

また、あまり必死になって「ほめなきゃほめなきゃ」と思いすぎなくていい。子どもたちは「ほめられたい!」という気持ちよりも「見てほしい!」の気持ちの方が前にあるから、まずは「見てるよ!」を伝えるためにナイスリアクションをしましょう。ともお伝えしました。

ナイスリアクションとは
「素晴らしい!」「いいね!」「すごーい!」
とかですね。
こういった言葉を口ぐせにできたらいいです。

とはいっても、ナイスリアクションだけでは満足できないお年頃もあります。そんなときには能力や結果だけでなく、努力や過程もほめましょう。

「いつも宿題頑張ってもんね」とか
「何回も書いて覚えようとしたもんね」とか
ですね。
ただ、こういった努力や過程って直にその様子を見ていないと伝えられなかったりしますね。
現代の親御さんは自分の仕事や私事(親の介護とか)、家事に忙しくてお子様の様子を見守れなかったりします。

このように忙しくて努力や過程を見守れない状況のときには、無理にほめようとするのではなく、「見守りたいよ」を伝えるだけで充分です。

また、やる気や気力が出ない状態の子に対しても「〇〇しなさい!」と、頭ごなしに言うのではなく、お子様の状態を見てあげることも大事です。

もし、お子様がゲームが好きなら
「今って、なんのゲームが人気なの?」とか聞いてお子様の世界観に入らせてもらうとそこから突破口が見つかったりします。


このように、最近は立て続け2本講演会がありました。そこで私が感じたのは、「子育てって難しいなー!」ということ。子育てって、慣れない子育てをしながら親自身も育っていかなきゃいけないわけですよね?それってなかなか難しいことですよね。

だから今子育てをしている人たちに向けては「難しいことやってんだから失敗したって当然当然!みんなで励まし合っていこうぜ!」ってことです。

頑張りましょーーー!!!

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