見出し画像

一番大きな問題は、私たちが医療に関して無知であること

精神科医の和田秀樹さんの著作「80歳の壁」(幻冬舎)が50万部を突破し、今年のベストセラーが確実視されているそうです。最近、この人の名前がよく出てきます。考え方がひねくれているのではなく、むしろとても素直だと思うのです。私は和田先生の話には共感できることが多々あります。

今の医療はとにかく長く生きることを目的とされています。でもベッドの上で死にかけたまま長々生かされても困ります。そんな状態で得するのは、病院や製薬会社ばかりです。現場の看護師や介護士は、忙しくてヒーヒー言っているのが現状です。

 問題は「検査数値への過剰反応」という。日本ほど健診が頻繁な国は珍しく、それによるメリットはあるが、デメリットもある。血圧や血糖値の数値が高いと、それ自体は病気ではないのに、数値を下げるための薬が出される。「薬好き」という国民性もあって、日本は世界で最も薬の消費量が多い国の一つだ。
 和田さんは「厳密には不要な薬が多い。薬には副作用がある。薬で低血圧や低血糖を起こして足元がふらつき、けがをすることもある。薬の相互作用で副作用が起こりやすくなる多剤服用の問題もある。できるだけ飲まない方がいい」と断言した。

この「不要な薬が多い」ということは、逆を言えば、薬で儲かるところがあるということを示しています。医療と言いながら、医業と化したこの日本なのです。病院経営は確かに大変なことかもしれません。厳しいことを言いますが、それは無知な国民を狙った犯罪と似たような考え方だと私は思います。

日本人は薬好きなのではなく、無知なので言われるがまま従っているだけです。

病気や医療に関して私たちは知識がありません。健康診断をしましょうと言われれば、真面目な人は行きます。そこで血圧が高いと、下げる薬が処方されます。その時、なぜ高いのか? なぜ薬が必要なのか? そんなことを考える人はとても少ないのです。その上、「薬は要りません」と断る人は果たしてどれだけいることでしょう? 薬が必要か不必要かを考えることすらしない人ばかりです。

ということは、医者の言いなりです。本当は不要なのに、医者が処方するから薬を持って帰る。それはお金を払うのですから、「買って帰る」が正しい言葉です。買ったらもったいないから飲みます。無くなる頃に次の診察時間を予約して帰ることになっていますから、また薬を買って帰ることになります。これが永遠に続くのです。

無知な国民に不要な薬を売りつけている悪徳業者か詐欺集団のようにも感じてしまいます。言い過ぎかもしれませんが、似たようなことを和田先生も言われているわけです。

和田先生のような医師は、医療業界からは冷たい目で見られると思いませんか? そう、まさしく和田先生は医学界からは異端児扱いされています。

「私の『高齢者の精神療法の方法論』を提起した論文は、米国の自己心理学の国際年鑑に優秀論文の一つとして掲載されたが、東北大学では300人に1人しか落ちないとされる博士論文の審査で落ちた。日本では教授の意に沿わないと外される」

このように、医学界からは問題視されている先生であるということも私たちは認識したうえで読まなければならないと思います。

知り合いの整形外科の先生に和田先生の話を振ると「あんなの信用したらダメですよ。本を売るために書いてるだけですから」なんて言われます。また、テレビのコメンテーターとして出てる医師の話を振ると、「テレビに出てる人は医者の落ちこぼれですから何でも言うんですよ。実際現場では何もできない人たちですよ」なんてことも言われました。

そこで私たちはどうすればいいのか? ここが大事なポイントだと思うのです。一番大きな問題は、私たちが医療に関して無知であることです。だから勉強しましょう。その題材が、今はネットにいくらでも転がっているんです。ここで少しずつ書きながら提案し、皆さんと一緒に私も勉強していきたいと考えています。


サポートしたいと思われるくらいまで頑張って書きますので、今はシェアかコメントをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。