【FT】北京冬季オリンピックのスピードスケートでの争いが韓国における反中感情を煽る
Beijing Winter Olympics speed skating spat stokes anti-China hostility in South Korea
FT | Christian Davies in Seoul FEBRUARY 15 2022
「冬季オリンピックの開会式で、中国の少数民族である朝鮮族の女性が、中国共産党の旗を持ちながら韓国の伝統的な韓服を着ていたことで、彼らの不満は沸騰したように見えた」とFTは伝えています。
そして、その後ショートトラックで韓国選手が失格になったことにより、怒りが頂点に達したようです。
韓国大統領選に関するTBSの特集でも、オリンピックに端を発した韓国の反中感情が今回の選挙に影響を及ぼしているという話がありました。
「2021年のある世論調査では、韓国人は中国のことを、日本や北朝鮮よりも好意的に見てないという結果になった」とFTの記事にもあります。
「以前は、中国とは協力できると考えていました。中国は隣国であり、多くの交流がある国だからです」
「しかし、中国は韓国の文化を自国のものであるかのように扱い、韓国の若者は、特に香港や台湾でその全体主義的傾向をはっきりと目の当たりにしています。人々は、典型的な共産主義国家の本当の顔を見なければならない」
という成均館大学の社会学教授であるク・ジョンウ氏の言葉で記事は締めくくられています。
【龍成メモ】
中国と韓国の間では文化や領土の問題で度々論争がありました。
中国では漬物のことを広く「泡菜Pàocài」と呼ぶようですが、この泡菜がISOで承認された際に
上記のような曲解が中国メディアから発信されてしまい、それが中韓での論争に発展したようです。そもそもキムチについては、韓国内のキムチ消費で中国産のキムチが増えており、飲食店のキムチの9割近くが中国産という話があったりもします。
他にも白頭山の問題や、高句麗・百済・渤海の歴史をすべて中国史に含めてしまう東北工程の問題もあります。
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写真はWikipediaから