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ハーバード大学の「優遇制度」が次なる争点か?
Complaint Targets Harvard Over Its Legacy Admissions というWSJの記事から。
大学入試におけるマイノリティ優遇制度は違憲
アファーマティブアクションというマイノリティを優遇する措置に関して、米連邦最高裁は6月29日に、大学の入学選考でこれを適用することを違憲としました。
アファーマティブアクションによる人種ごとの割当があるため、アジア系米国人の場合は超優秀でもこの「人種枠」によって入学が制限されてしまうという問題が背景にありました。
ハーバード大のレガシー優遇が問題になる
ハーバード大学に対して親が寄付をしていたり学校の卒業生の場合、その子供が恩恵を受ける「レガシー優遇(legacy preference)」が争点になるかもしれません。
レガシー志願者はハーバード大学に入学できる確率が高くなりますが、レガシー志願者の70%が白人です。その他の志願者の白人比率が40%です。レガシー志願者の場合、そうでない志願者よりも5倍以上の確率で入学が許可されています。
そもそもレガシー志願者が超優秀なので合格確率が高いのでは?という疑問が湧くかもしれませんが、いくつかの調査で「レガシー志願者の方が学力が低く、成績も若干低い」という結果が出ています。
【龍成メモ】
ハーバード大学に在籍する親の年収の中央値は2,400万円($168,800)です。そして半数以上の学生が「所得分布上位10%」の出身、大多数(2/3以上)の学生も「上位20%の所得」家庭の出身です。
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