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赤ちゃんは生まれてから数時間で言葉の「音の違い」を識別できるようになる

Babies can learn language sounds in the first few hours of being born という論文ニュースから。大元の論文はNature Human Behaviourにあります。

生まれてから3時間以内という出生後間もない新生児に、通常の母音(自然母音)と通常の母音を逆から再生した「逆さ母音」を聞かせます。(記事では驚くことにとありますが)当然のことながら、生まれたばかりなのでこの違いに対して脳が反応することはありません。

しかし、この異なる2つの音を2.5~5時間聞かせたところ、自然母音と逆さ母音に対して脳が異なる反応を示すようになりました。全く音を聞かせなかった対照群では、このような反応違いは見られませんでした。

赤ちゃんに対しての話しかけや音楽を聴かせるといったことが、赤ちゃんの脳の発達に寄与するという従来の考えをサポートする結果だと思います。

【龍成メモ】

そうすると「胎内にいる時に音を聞かせたりするのは無駄なの?」という疑問を持たれる方もいると思いますが、そんなことはありません。こちらのnote『赤ちゃんが胎内で「解像度の低い音」にさらされることのメリット』も御覧ください。胎内での学習があってこそ、生まれた後に母音などを含めた複雑な音の学習ができるようになります。

#早期学習 #脳科学 #赤ちゃん #母音

kbt1016によるPixabayからの画像

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龍成(りょうせい)
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