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6/20 気になった記事(アダム・スミスの貧困解決案、都市部に失望するウォール街)
アダム・スミスの貧困への解決策(WSJ)
Adam Smith’s Solution to Poverty というWSJの記事から。
アダム・スミスが考える貧困からの脱却は「私有財産の廃止や国家による再分配」を伴うものではなく、スミスは政府信用をしておらず、社会革命を呼びかけたわけでもなかった、というのがこの記事の趣旨です。
むしろ、経済成長だけが人々の生活水準を向上させることができるとしています。
ウォール街はアメリカのダウンタウンに失望している(WSJ)
![](https://assets.st-note.com/img/1687249404338-khwhhje8JK.jpg?width=1200)
Wall Street Sours on America’s Downtowns というWSJの記事から。
パンデミックが終わっても都市部のオフィスに人が戻らないため、投資家はニューヨークの地下鉄やバスに関連する債権への投資を減らしています。
ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどのオフィスタワーに関連する20億ドル以上の商業用不動産担保証券もデフォルト(債務不履行)しました。
金融機関自身も動いており、NYのエリオット・マネジメントが本社をウエストパームビーチに、投資大手のブラックロックも同じくウェストパームビーチにサテライトオフィスを開設しました。
【龍成メモ(アリストテレスの弁論術)】
本書でアリストテレスは、恐れを次のように定義づけています。
「恐れとは、今まさに来ようとしている破滅、もしくは苦痛をもたらす悪を心に思い描くことによって生じる、一種の苦痛または心の乱れである。」
はい、ここで注目をしていただきたいのは、今まさに来ようとしているという一文です。
つまり遠い未来ではなく、まもなく訪れようとしている破滅や苦痛のイメージが、人間に恐れを抱かせるのです。
では、恐れという感情を弁論技術として応用するにはどうすれば良いのでしょうか。
結論から言いますと、危機感を煽って相手を説得すれば良いのです。
ただ、この技術を使うにあたって注意点が二つあります。
まず一つが、悲劇の到来が近いことを強調することです。
先程お伝えしましたように、相手に危機感を持ってもらうには、今まさに破滅や苦痛が訪れるというイメージを持ってもらわなければなりません。10年後、20年後といった遠い未来の話では、聞き手は自分事として捉えないのです。
そのため、例えば年内とか来月とかなるべく悲劇の到来が近いことを強調することがポイントになります。
そして二つ目がわずかな希望を残すということです。
つまり、危機感を煽る際には絶対に相手を絶望させてはいけないという原則があるのです。
なぜなら「人間は絶望を前にすると行動を止め、諦める」という選択肢を取る傾向にあるからです。
そうならないためにも、恐れを抱かせるのと同時に、救われる希望を提示することです。
例えば、このままいけば最悪のシナリオが待っています。しかし、今ならまだ間に合います。いやむしろ、このピンチをチャンスに変えて大逆転することすら可能です。そのためには、今こそこれをしなければならないんです、というように「恐れと希望をセット」にすると、よりパワフルに人間の行動を特定の方向に促すことができるというわけです。
昨晩Youtubeで、アリストテレスの弁論術についての解説動画を観ていました。
古典的な使い古された手法とは言え、書いてある内容は強烈です。
そしてこの内容をよく理解している人でさえ、気を抜いてる時や心が弱っている時に用いられたら、コロッとやられてしまうかもしれません。
気をつけたいと思いました。
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![龍成(りょうせい)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72573886/profile_99bdc138f01327b47543e60e7b490414.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)