聴覚障害は、認知機能低下、脳萎縮、タウ病態と関連する - The Lancet
Hearing impairment is associated with cognitive decline, brain atrophy and tau pathology というeBioMedicine(The Lancet系列)に掲載された論文から。
UK Biobankのデータ(165,550人)を始め、CABLE(Chinese Alzheimer's Biomarker and Lifestyle))やANDI(Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative)のデータも使用し、聴力と認知機能、脳構造、脳脊髄液(CSF)タンパク質の関連を調べた研究です。
聴力低下は認知機能低下と関連
UK Biobank及びCABLEのデータから、聴力低下は認知機能の低下と関連していることが分かりました。
聴覚機能の低下は、脳領域の体積減少とも関連
聴力低下は以下の脳領域における体積低下と関連がありました。
両側(=両半球)ともに減少
上、中、下側頭回
海馬
楔前部(Precuneus)
下頭頂小葉(Inferior parietal lobe)
縁上回(Supramarginal gyrus)
紡錘状回(Fusiform)
眼窩前頭皮質(Orbitofrontal Cortex)
扁桃体(Amygdala)
視床(Thalamus)
側坐核(Nucleus accumbens)
左右のどちらかのみ減少
左横側頭回(Transverse temporal gyrus)
左吻側前帯状回(rostral anterior cingulate)
右吻側中前頭回(right rostral middle frontal gyrus)
他にも難聴は灰白質体積の低下、白質(WM)路の一貫性の低下とも関連がありました。そして脳脊髄液(CSF)におけるタウたんぱく質の高い値とも相関がありました。
【龍成メモ】
難聴が脳の構造にどのような影響を及ぼすのかまとめておきたかったのでnoteにしました。
自分用の個人メモとかDocsでまとめてもいいのですが、人に見せる方が集中力が格段に増すので、ついnoteにしてしまいます。。。
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