それならあの木のしたで

踊りましょう
飲みましょう
忘れましょう
あとに残るのが愛情です

路地を通って帰っていた3月の夜
今日の面接は
マックの端っこのポテトみたいだった
固　塩

夕飯に味噌汁の香りなどはなかった
冷蔵庫は空だった
ぶ　うぅううぅ　ん
黄色いライトが照らすのは足りない指

もしここが
タイムスリップのディスコだったり
して　きょとんとふたり　これ
踊るだろうか　踊るだろう

できの悪いソファベッドにねる
できの悪いふたり
できの悪い小話をして　して
なかなかよい　夜をまた

踊りましょう
飲みましょう
忘れましょう
あとに残るのが愛情です

踊りましょう
飲みましょう
忘れましょう
あとに残るのが愛情ですか

例えば　明日の朝
残ったビール　瓶を捨てる時
も一度くちづけたくなったら
・・・まあそんなことはないのだ

ブランケット　マントみたいに
秋を思って　また金木犀の道
走っている　走っている
この道は　あなた

知らないのだ
出来損ないのGPSで
自転車を漕いだ　西日へ
あかるい方へ　行ったのだ

サイゼリヤで問い詰め合う
ふたつの惑星は
クレジット　プリーズ、クレジット
こばまれてドリアだけの彗星　燃えた

息をしている
もしも
暗がりに十字架が見えたならば
ぼくらの交差点　手をつなぎわかれる場所

踊りましょう　か
あの木は切られてしまった
ということで
切り株の上で　さ