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映画『えんとつ町のプペル』と自分
えんとつ町は煙突だらけ。
そこかしこから煙が上がり、頭の上はモックモク。
黒い煙でモックモク。朝から晩までモックモク。
えんとつ町に住む人は、青い空を知りやしない。
輝く星を知りやしない。
これはルビッチの父、ブルーノの語り場面で使われるセリフであり、絵本『えんとつ町のプペル』の冒頭の言葉です。
僕はこのセリフが大好きで、映画ではもう少し長いセリフになっているのですが、台本を読みながら1日かけて暗記して将来子供に聞かせようと思っています。
ただこれは嘘でもなんでもなく割と本気で思っています。
もしかしたらご存知の方々もいらっしゃるかもしれないですが、この作品は『星』がテーマになっている作品です。
見上げることを許されないこの町では見上げた途端に周りの人から淘汰され、夢を語れば笑われて相手にもされない世界。少しテイストは異なるかもしれませんが今の世の中と少し似ていると思いますし、もっというと自分にも少し重なるような気がしました。
昨日の記事にも書きましたが僕は学校を辞めます。普通という言葉に少し違和感を感じながらも、大学卒業というのを一つの普通、当たり前と捉えるなら、僕自身は普通ではありません。自負しています。
大学にいけなかったわけでもなく、お金がなかったわけでもない。ただ時間がなかったんです。この辺の話も今度します。笑
ここで僕は自分なりの挑戦をこれから始めるわけですが、昨日のように第三者にこのことを伝えるのはとても勇気が入ります。
『大学辞めるのはアホだろ』
『お前何回目だ』
『どうしようもないな』
『人生を舐めるな』
こんな言葉たちが友人や先輩後輩、家族から聞こえてくるのは目に見えているからです。なので正直怖かったです。おそらく思ったよりも昨日の記事の閲覧数は多かったので心の中で先ほどのように呟いた方もいらっしゃったかもしれません。
このようにえんとつ町のプペルというのは恐れ多いながらも自分とも少し重ねて観ることのできる作品でした。
ただこれって僕だけではないと思っていて・・・
夢を追いかける人→ルビッチ
夢を追いかける人を応援する人→プペル
夢を見させてくれる人→ブルーノ
夢を諦めた人→アントニオ
夢を追いかけたいがなかなか動けない人→えんとつ掃除屋で働く清掃員
自分たちのよくない伝統から抜け出せない人→レター15世
などなど・・・
ざっとあげてもこれだけの意味合いの詰まった登場人物がいます。映画館に足を運ぶ方々がどれかに必ず当てはまるのではないかと思っています。自分を投影して観てみてください。バスタオルが必須になります。
#絶対泣かないって人以外 、布マスクで行かない方がいいよ
そんなこんなでこの作品はいろんな意味で共感を呼ぶ作品のように感じます。
僕自身、この作品を初めて観てから、
ルビッチの言う通りわからないものに蓋をしないようにしています。
プペルのように友達を大事にしようと思いました。
ブルーノの言う通り下を見ずに上を見るようにしています。そしたら一昨日東京で無数の星に出会いました。
これ見えてるのかな?書きながら不安を抱いています。
めちゃくちゃ綺麗でした。先ほど言ったようにえんとつ町のプペルは星の物語であり、なんとなく当たり前のように映画の中の星を観ていましたが、東京で生まれ育った僕はそういえばあまり綺麗な星を見たことがなく、ほぼ初めてと言っていいくらいに見たので、もしかしたらえんとつ町のみんなと似たような気持ちで見上げていたのかもしれません。
幼なじみが強行で連れて行ってくれたのですが、綺麗さに興奮してstand.fmの収録もしているのでよかったら聞いてみてください。なかなかの生感で基本的に何言ってるかわからないです。ただそれもまた一ついいと思っています。
ここで冒頭に戻るのですが、僕が最初のセリフを暗記して将来自分の子供に聞かせようかなと言う話。本当に嘘でもなんでもないんです。
今の僕はルビッチのようにひたすら夢を追いかけて生きたいと思いますし、プペルのように"夢を追う友人"の力になれる存在となりたいと思います。
ただ遠い未来に、もし親になる機会が僕にあるのならば、ブルーノのように自分の子供に夢を見させることのできる親になりたいですし、母ローラのように夢を追いかける子供を信じられる親でありたいなと思います。
皆さんはこの映画を通じてどんなことを感じましたか?