放送後記~アナザーコードリコレクション~
お久しぶりです。リョオンです。
またゲーム配信で1本遊んだのでざっくりと感想記事をば。
今回遊んだのは
「アナザーコードリコレクション」
URL後ではる
00年代に任天堂から発売していた同名シリーズ2作品のリメイク。
ニンテンドーDS、Wiiといった当時の任天堂ハードのハードの特徴を生かした謎解きアドベンチャーゲームがスイッチでリメイクということで
謎解き部分はどうなるのかなぁとニンテンドーダイレクトで公開された時から思ってたんですが、蓋開けたらまぁガッカリリメイクでしたね…。
DL版のセールや中古価格が半額くらいになるまで待つか、押入れからDSとWii引っ張り出して来て中古で原作遊ぶ方がいいです。
配信は全5回。
DSで発売した「アナザーコード 2つの記憶」に相当するシナリオまで。
(Wii版に相当するシナリオはこのゲームの出来が悪かったんで配信外で消化。)
早速文句がではじめていますが、ざっくりとレビュー言っちゃいましょう。
ざっくり感想と良いところ悪いところ
良いところ
良いところでいうとやはりボイスやムービー演出などのビジュアル的な部分の進化だろう。
箇条書きするとざっとこんな感じ。
・キャラクターデザインのリファイン
一部のキャラクターは別人レベルで描き変わっていることも。
・シナリオのフルボイス化
特にディーはボイスが付いたことで魅力的なキャラクターになったと思う。
・バンドデシネ風の会話演出
個人的にはこれが一番良かった。
「グラビティデイズ2」を思い出す表現で素敵だった。
・3Dマップで隅々まで移動できる。
世界観の補強としてよくできていたなぁと。
今思うとDS版のマップとか建物に見えないしなぁ…。
これによる弊害もあるんだけどまぁその辺は後述。
・シナリオの加筆
さすがに原作をやったのがかなり前なのでうろ覚えなんですけど
かなり加筆されている気がする。(誰か比較動画とかあげてくれ)
特にサヨコ周りのエピソードは前後編のシナリオにしたこともあってDS、Wii2作の紐づけがよくできていたように思う。
本当にゲームのビジュアル面は更に良くなったと思う。
アシュレイは今でも通用するキャラデザだなぁとか、
作品の雰囲気に合った会話演出で没入感あるじゃんとか、
ボイスが付いたことでキャラクターの思春期の少年少女感がより感じられていいなぁとか…。
でも、DSやWiiから数えて”2~3世代後のハードに移植するから
この辺ってできて当たり前では?とも思う。
小さな中小のゲーム企業ではなくハードを発売している任天堂から発売するならなおのこと当たり前では…?(発売ではなく開発は任天堂ではなくアークシステムワークスなので…いやアークも結構大きいスタジオだぞ)
褒めるところではあるんだけど、そりゃ10年以上立ってるんだしこういう表現できるよなぁって感じ。
悪いところ
正直なところめちゃくちゃある。
とにかくめちゃくちゃ不便だし、
謎解きやシナリオの見せ方といった部分が原作から劣化していて
先に書いた良いところでも隠し切れないくらい
原作にあった良さがほとんどなくなってるんだよね…。
これもざっと箇条書きするとこんな感じ
・ボタンのUIが終わってる。
遊んでるといちいち不便なポイントがあって細かいストレスがたまる。
個人的に特にイライラしたのが謎解き中のアルバム確認ボタンの位置とメッセージの自動送り機能。
右手で押すボタンのUIが左下にあるとか画面上に出てくるボタンアイコンの位置はきちんと精査してほしい。精査できないなら左下に順番で並べといて。
メッセージの自動送りがボイスがない部分でもONになるのも意味わからん。キャラのボイスの間とかがないのに謎の操作不能タイムが発生するし。
通しで遊んだんか?
・カメラの動きがあり得ないくらい遅い。(オプションで調整可能)
Rスティックのカメラ操作がデフォルト設定だと亀より遅い。
隠されたアイテムやヒントを探すためにマップを見て回るゲームなんですけど…。
・カメラがやたら近い
カメラがアシュレイに近すぎる。マップを見て回るゲームなのになんでカメラの視野がこんな狭いんすか。
階段を昇降するとマジでなんも見えん。
このあたりのカメラの仕様のせいでせっかくの3Dマップ探索がストレスなんですよねぇ…。ジュリエットレイクのマップとかよくできてるのに…。
・謎解きの劣化/テンポの悪さ
これは移植の都合上しょうがないなぁとは思う…けどもうちょい何とかならなかったのか。
もともとはDSならタッチパネル、Wiiならリモコンを使った操作などなど、そのハードならではのギミックで謎を解くのが面白い作品だったんですけど、スイッチのコントローラーで遊ばせる都合上、ほとんどが「指示通りにボタンを押す」だけ…。
謎解きというより作業になっちゃっていてなんとも…。
DS版の謎とかはマップを見下ろすカメラだったから成立していたものをそのまま持ってきているせいで伝わりにくくなっているものなんかもあってとにかく詰めが甘い。
ハードの制約上しょうがないんだけどねぇ…。
スイッチライトの発売前とかに出てればJOYCONを振り回して解く謎とか右側のJOYCONの赤外線カメラ使った謎とかあったかもしれないけどね。
・状況整理パートの削除
個人的にはこれがかなり改悪だと思ってる。
このゲームシナリオの節目ごとに第1章、第2章…という風に章が分かれているんですが、原作だと章の最後にアシュレイが状況を整理する「シナリオの振り返り」があったんですよね。
これがゲームとしていいスパイスになっていて、
・振り返ることで伏線に気づいたり、プレイヤーのシナリオ把握に役立つ。
・抜き打ち的に起こったことの再確認をさせられるので間違えないようにプレイヤーが能動的にシナリオに没入する仕掛けになっていた
って感じでプレイヤーがゲームを楽しむメカニズムとしてよくできてたんですよね。
古畑任三郎シリーズの幕間シーン的な。
これがなくなったんで劣化した謎解きと合わせてシナリオがめちゃくちゃ冗長に感じてしまうという…。なんだかなぁ。
・マルチエンディングの削除
一応原作はマルチエンディングだったが、今回は一本道。
まぁ書いた通り遊んでいてあまり快適ではないのでマルチエンディングを楽しめる作りじゃないと思うが…。
まぁ、なんだ…ほかにも細かいストレスポイントがめっちゃある気がする…。
小さい快適性の悪さや劣化し軽作業になってしまった謎解きで冗長で間延びした印象のゲームになってしまっているので、眠くなるタイプのゲーム体験になってしまったのは本当に残念。
リメイクにあたってビジュアル面のアップデートはできたけど謎解きなどのゲーム部分のアップデートは失敗したって感じ。
とはいえシナリオは大きく変わってないので、シナリオを楽しむ遊びはまだ生きてると思います。というかシナリオとゲームの見ためくらいしか褒めるところがない…
まとめ
という感じで、配信で最後までがっつり遊ぼうと思ったんですけど
出来の悪いリメイクをお出しされてしまってげんなりしちゃった。
そろそろやる側も見る側も面白いゲームを配信でやりたいですね。
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