[ラグビー]極私的・TOKYO2020の7人制ラグビー予選プール別雑感その4/男子POOL C
おはようございます。RYORYOです。
週明けからめちゃめちゃ忙しくて、週末気分が一瞬で吹っ飛びました笑
てか、なんでこんなに忙しいんだか(愚痴)
気を取り直して、と。
■これまでのおさらい
・基本編はこちら。
・POOL A
・POOL B
さて今回は、プール戦最後の組であるPOOL Cです。
■POOL Cに入ったのは?
POOL Cに入ったのは、以下4チーム。
・南アフリカ
・米国
・ケニア
・アイルランド
プール分けを見た第一印象は
「アイルランドが台風の目になるな」
です。
ランキングでいけば、圧倒的に南アフリカと米国が抜けてるんですけどね。
ランキング通りにいかないのが、セブンズの魅力でもあります。
加えてコロナ禍でワールドシリーズが中断して1年以上。
お互いのチーム力を図る機会がほとんどんなかったため、一発勝負の要素がより強くなっている印象です。
それでは1チームづつ紹介していきましょう。
■南アフリカ
最初は南アフリカ。
通称Blitzboks。
リオオリンピックでは、3位決定戦で日本代表を破って銅メダルを獲得。
2018-19シーズンで4位に入り、オリンピック出場権を獲得しました。
・プレーの特徴
ディフェンスはもとより、華麗なアタックが魅力のチーム。
あとはとにかくしぶとい笑
ここぞというところで勝負強さを発揮します。
2019年のシンガポールセブンズ決勝で、フィジー相手に前半0-19で折り返したものの、その後驚異的な追い上げを見せて逆転優勝を飾ったのが、強く記憶に残っています。
前回のリオ五輪メンバーは1名(2名は当時バックアップメンバー)。
とはいえ、1名を除いてセブンズワールドシリーズでのプレー経験は豊富。
ベテランと若い勢いのあるメンバーがうまく融合すれば、メダル有力候補の1チームであることは間違いないと思います。
・注目選手
まずはキャプテンの Siviwe Soyizwapi 選手。
パワフルなプレーヤー。
やはりベテラン、Justin Geduld選手は外せません。
華麗なステップをご覧ください!
あと個人的に、リオオリンピックではバックアップメンバーで出場機会のなかったChris Dry選手にも頑張ってほしいなーと思っています。
■米国
オリンピックといえばUSA。
リオオリンピック前から、英国出身のMike Friday HCの下、継続した強化を進めてきました。
その成果が実り、オリンピックの出場枠がかかった2018-19シーズンは総合2位で、出場権を獲得したのでした。
•プレーの特徴
フィジカルに物を言わせたパワープレーが得意。
キックオフリスタートで無類の強さを誇ったBen Pinkelman選手を怪我でスコッドから外さざるを得なかったのが残念でした。
とはいえ、快足フィニッシャーやクレバーなキャプテンも揃っているので、プール戦での戦いぶりが楽しみです。
あとマニアック視点として、ハーフタイムもぜひチェックしてほしいな、と。
メンバーが話している内容や表情など、見どころ満載です。
ちなみにUSAのMike FridayHCは、かなーりリアクション大きめ&テンション高めなので、ぜひご覧いただけると笑
・注目選手
タレント揃いなUSA。
まずはやっぱり、リアル・キャプテンアメリカのMadison Hughes選手。
FWの要であるDanny Barret選手(右)と、スピードスターのPerry Baker選手(右)。
Perry Baker選手はアメフトからの転向組。
そしてもう一人のスピードスター、Carlin Isles選手。
彼は元陸上短距離の選手という経歴の持ち主。
お二人のぶっちぎりトライ、ぜひオリンピックで見たいですね!
2年前の大怪我から復帰を果たした、Folau Niua選手のプレーも楽しみです。
星条旗柄のヘッキャがトレードマーク。
あとはMartin Iosefo選手(右)と13th Playerとして選ばれたCody Melphy選手にも注目したいな、と。
■ケニア
3チーム目はケニア。
初めてケニアの選手を見たとき、ポテンシャルの高さに驚いたのを覚えています。
それから数年後、2016年のシンガポールセブンズで初優勝。
あの王者フィジーを破った決勝戦は、圧巻の一言でした。
ちなみに前述のMike Friday HCは、以前ケニアのHCで、ケニアチーム躍進の基礎を作った方でもあります。
・プレーの特徴
手足が長くて筋肉質な体格。
その身体能力を生かした、ダイナミック&リズミカルなアタックが特徴的。
あとトライ後に踊っちゃったりとか、陽気なキャラクターなのも、セブンズ向きなのかもしれませんね。
最近はなかなか上位に入れないことが続いていますが、ノッてくると爆発的な力を発揮するチームなので、侮れないです。
・注目選手
まずはベテラン、Collins Injera選手。
個人的に大好きなプレーヤーのお一人。
しばらくセブンズから遠ざかっていましたが、やっぱり戻ってきましたね。
ちなみにお料理上手で、彼のインスタストーリーでは、美味しそうな料理レシピがしばしば紹介されています。
Willy Ambaka選手もベテランでキーマンのお一人。
Billy Odhiambo選手もトライゲッター。
そしてキャプテンは超ベテランのAndrew Amonde選手。
■アイルランド
Pool Cの最後はアイルランド。
もともとセブンズには力を入れていなかったものの、2015年から本腰を入れて強化を進めた結果、2019年の昇格大会で優勝。
コアチーム入りする前に招待チームとして参加した2018年のロンドンセブンズでは、招待チームとして史上初の3位に入り、銅メダルを獲得。
もともと勝つためのノウハウは15人制で培われているアイルランド。
ティア1チームが本気で正しい強化を進めたら、短期間でこんなに強くなるのか、と脅威を感じました。
今年6月にモナコで行われた世界最終予選でも、圧倒的な強さを見せ優勝。
東京行きの最後の切符を掴んだのでした。
・プレーの特徴
15人制アイルランド代表と同様、ハンドリングスキルなど基礎がしっかりしているからか、ミスが少ないです。
また正確なキックで、着実にスコアするのも15人制のプレースタイルと似てるかも。。
組織的なディフェンスで、簡単にトライを取られないのもアイルランドらしいというか。
確実にゲームプランを遂行できる能力が高いので、大負けすることがあまりない印象。
スピードもあるし、チームとしてものすごくまとまりを感じます。
コアチーム入りしてからも、コンスタントに中堅どころの順位をキープしています。
・注目選手
まずはトライゲッターのJordan Conroy選手。
ディフェンダーを置き去りにするスピードは、一見の価値ありです。
もう1人、Terry Kennedy選手もスピードスターです。
Kennedy選手&Conroy選手の息の合ったプレーから生まれたトライシーン。
そしてキャプテンのBilly Dardis選手の正確なキック力も見どころです。
彼がオリンピック出場を果たすまでの記事が興味深かったので、ご紹介しますね。
■POOL Cまとめ
・ランキングだけで言えば南アフリカと米国が有利
・アイルランドが台風の目になりそう
・スピードスターが揃っているのでトライ量産の予感
■次回予告
今回で男子編が終了。
次回からは女子のプール戦についてご紹介します!
まずは日本が入ったPOOL Cからになるかな。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!