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#designship2018 にカメラスタッフで参加しました & 2019に向けてのメモ

2018年12月1日(土) / 2日(日)の2日間にわたって開催されたDesignshipのday2に、カメラボランティアとしてお手伝いさせて頂きました。

ことの経緯

Designshipの公式アカウントがカメラマンボランティアスタッフを募集されてたんですけど、完全に見逃してまして。

day1はふつうにお客さんとして参加してたんですけど、カメラスタッフさんがどういう機材を使われているかは気になったんですよね。そこでちらちら観察してみると、いわゆる標準ズームを使われてる方をちょいちょい見かけて(※間違ってたら本当にスミマセン……)、すごくもったいないなぁと思ったんですね。特に会場内は照明も暗いのでISOを上げてSSを下げることになるので、ノイジーでブレの多い写真が量産されそうだな〜みたいな。あとTwitterに上がってた写真もところどころ色温度が低く、登壇者の顔が赤くなってたのも気になったり。そこでついこんなツイートをしてしまいました。

そしたらですね、このツイートが理事長に発見されまして、day1の夜にこんなDMが送られてきました。

これはもう覚悟を決めるしかねェ、と思い、day2はカメラスタッフとして参加をさせて頂くことになりました。
(※念のため書いておきますが、コラです)

2019に向けて

当日どんな動きをしたかについてはそんなに書くこともないので省きます。どちらかと言うと、今のうちに来年の開催を見据えて、改善するとしたらどんなポイントがありそうかを書き残します。

会場のレイアウト
まず会場のレイアウトですが、下図のような感じでした。実際には、席は扇形に近い配置だったと記憶しています。

このレイアウトをもとに、来年の動きを考えてみたいと思います。次も同じ会場になるかはわかりませんが、まあ多少は参考になるでしょう。

1. 人員と焦点距離の構成について
イベントの記録は、できるだけ
・さまざまな角度から
・さまざまな焦点距離で
残せたほうが後悔が少なくて済みます。ではどういった条件ならそれがクリアできるか。参考までに、僕がday2で撮影した写真を撮影場所と合わせて載せます。ちなみに今回使用した機材は
・α7R III
・FE70-200mm F2.8
・LAOWA 15mm F2
になります。


ほぼ真後ろから15mmで。客席全体を写す & ほぼ正面なので絵面として綺麗になる(ただし完全な真正面じゃないので逆に気になることも)

ちょい前方から200mmで。登壇者をアップで撮りたい時に。背景に写ってるパターンのおかげで「どのイベントで話しているか」が少しわかる。

後ろから200mmで。このパターンはあんまり使わないと思う。というのも客席の人数が少なめに見えるので。それだったら、

同位置で70mmのほうが会場の広がりが伝わってよい。

客席と客席の間を縫う位置から70mmで。明るさの対比と、客席で作られた逆三角形のおかげで視線が自然と登壇者に流れやすい。これはけっこう良いんじゃないかと思う。

PAあたりから15mmで。これも会場の広がりが伝わる。ただ、広角すぎるのは登壇者は見えづらいし空間のほとんどを黒が占めるので、絵としてはちょっとつまんないんじゃないかとも思う。

ほぼ最前から真横で200mm。ちょうど背景がブルーになるので、綺麗な絵になる。ほぼ横顔になるので捉えるのはちょっとむずかしい。

……という感じでした。広角〜標準域が撮れなかったので、そちらがどうなるかは想像するしかないのですが、こうして見ると、ほぼ全ての位置で望遠と広角が効果的であることがわかります。そうなってくると、考えるべきは人とレンズの組み合わせです。おそらく、もっとも効率的なのは「1人1種類(広角、標準、望遠)のレンズを装着して左右でチームを組み、各々が前後移動する」なのではないかと思います。

移動を発生させない、となると「固定位置にいる2〜3人が1人1〜3本のレンズを取り替える」ことになるので、ちょっと慌ただしくなるしシャッターチャンスを逃す確率も高くなると思うんですよね。

ちなみにこれは会場内だけの話なので、今回のように会場の外にもブースがある場合、そちらの担当メンバーも考える必要があります。なので、できれば撮影チームは6〜8名くらいいると安心、ということですね。

ただ問題なのはシャッター音で、8人もカシャカシャ撮ってるとそれはそれでノイジーなんですよね。環境が揃えば、広角〜標準域のズームレンズ、望遠域のズームレンズの2本でもいいかもしれません。

2. スタート時にやること
これは今回できたので次回もやろうと思うのですが、僕がイベント撮影をする前に読む記事がいくつかあって、そこで紹介されてた方法です。

本番が始まる前にみんなで集まって、カメラの時刻を合わせるんですよ。それがめちゃくちゃプロっぽくてかっこいい

これ、実際に試したら僕のカメラは2分進んでて他の方は6分進んでいました。時刻合わせと、あとホワイトバランスの合わせもやっておくと編集の負担が減るのでやるべきですね。

3. マウントは合わせたほうがよい?
1. で書いたように、1人1種類だと「該当するレンズを持っていない」という事態は起こり得ると思います。しかも明るいレンズ=高いレンズはほぼ必須です。全員カメラガチ勢ならそれも問題ないでしょうが、ガチ勢を8人集めるのってなかなか難しいと思うんですよね……。これに対しての解決策としては「ガチ勢を2〜3人集めて、ガチ勢の持ってるレンズをメンバー間にバラまく」なのかなと。ガチ勢はだいたい高いレンズを無駄にたくさん持ってます!1人1本体制なら、同じマウントで揃えてレンズをシェアしたほうが結果的にはいいように思います。あとは電池のシェアもできますよね。ガチ勢は電池を無駄にたくさん持ってるので(ry
全員は無理でも、チームごとで合わせるとかはアリなんじゃないかと思います。

4. できれば編集チームを別途作る
もし人を集められるようなら、撮影チームとは別で、データを編集するチームを作ったほうがよいです。メモリーカードを各スタッフ余計に1枚持てる体制にして、
・セッションが終わる
・メモリーカードを編集に渡す
・もう1枚のカードを渡す
・撮影スタッフは次のセッションへ、編集スタッフはセッション中に受け取った写真をPCに取り込む & 編集
……という流れが作れると、ミスショットの削除くらいは当日中にできるはずです。ただ、撮影スタッフ全員分のカードを1人が受け取ると、データのインポート時間だけで1セッション終わる可能性もあるので、できれば編集スタッフも2〜3人いると盤石ですね。

5. ディレクターを置くかどうか
さらに編集チームにディレクターを1人いれるかどうかも考えられるといいでしょう。写真をどう編集するか、をその人に任せることで、イベント全体としても写真のトーンを合わせられるし、方針が決まれば編集スタッフの作業負担も減ります。

6. リハーサルで集まっておく
事前に会場のことを知っているのと知らないのとでは、準備に雲泥の差が出ます。可能であれば、リハーサルにカメラスタッフも参加して、距離感や照明の感じを事前に共有できるとよいでしょう。

7. 追記:可能であれば登壇者の後ろからのアングルも撮る
設置難易度が高いと思うのですが、壇上の背景の上にカメラを1台仕込んでおいて、リモートで撮影できる状態になると、後ろ向きの登壇者 & 正面を向いている客席、の構図で撮れます。かなり臨場感が出るのではと思うのですが、お客さんの視界にカメラがちらちら見えてしまうので、あまり格好はよくないんですよね、、でも記録としてはとても良いと思う。

8. 追記:外ブースはTHETAで残す
今回THETAを持ってきてたのにすっかり使うのを忘れてました。会場内で使うの憚られるので、外のブースを積極的に撮影するのに使うとよいでしょう。360度撮れるので、ブースの全体感をリアルに残すことができます。次回の設置の手助けにもなるかもしれませんね。

9:追記:参加者から撮影許可をどう貰うか
客席の雰囲気も残せると最高です。ですが、運営内で見るのを通り越して公式で外向けの記録に使うとなると、参加者からの許可が必要となります。この許可をどういったフローで貰うべきか。ちょっと悩みます。当日アナウンスは大げさな感じもするので、事前にイベントページとか招待メールで案内する、とかですかね。「撮影した写真は資料として公開する可能性があります」といった感じで伝えられるといいのかな?このあたり他のイベントがどうしているのかとても気になります。


という感じで、まだまだできることはあるんじゃないかなと思ってメモを残します。少しでも来年に役立てばいいな。

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Ryo Yoshitake | THE GUILD
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