㉑好きな芸人について
おはようございます。
今日は好きな芸人についててきとうに思っている事を書いていきたい。
まず、小藪。
小藪を好きになったキッカケはなんなんやろう。
あまり思い出せない。
すべらない話かな、
すべらない話、笑いザップ、ハッキリ5、その他YOUTUBEに上がっている番組はだいたい見た。
とにかく小藪はトークにすごみがある。誰もが認めるトーク力がある。
毎回
「なんでそんなうまく話せんの?」
というくらい無駄が無くて、上手く話がまとまっている。
話の構成とか間の取り方がうますぎる。
そのトーク力を力強く支えているのが、
人間観察力と知識と思想の強さだと思う。
豊富なこの三要素が、小藪の小藪たるゆえんだと勝手に思っている。
本当に細かいところまで人間の動きや心の動きを観察したり、想像したりして、面白くなりそうな部分を抽出している。
またその観察力が、知識と織り交ざって、さらに話のおかずが増えるというか、ただ起こった事実として説明するのではなく、メタファーを利用して話すことで、より話に入りやすく、さらに深みを持たせている。
思想の強さに関しては、常に物事にたいして問題意識を持って、それに対して、自分や人間はどうあるべきなのかを考えているし(たぶん)、凄いのはそれを主張しながらも、笑いに繋がるようにリードしているところ。怪訝な感じでおわらないというか。さらに小藪の主張は物凄い的を射ているし、難しい話でも、すぐにメタファーを使ってわかりやすく説明してくれる。
メタファーをうまく使える人は頭の回転が速いし、賢いとよく聞く。
そういう意味でいうと小藪はメタファー業界では重鎮に位置すると思う。
お笑い界の村上春樹になれるレベルやと思う。
芸人としてまず面白くてすごいし、人間としても本当に人格者やなと思う。普通に面白いから見てるっていう時も、
「うわ、なんか今の深いわ~」
てなって、地味に学べることが多い気がする。
笑いザップでは、小藪の人間性が非常によく表れていたと思う。
基本的にスパルタで厳しい言い方や指導が多かったが、アメとムチをうまく使い分けて、伝えたいことは明確でわかりやすいし、評価も分け隔てなく適正だった。新人芸人に対しても、真摯に向き合ってアドバイスをしていた。笑いに対する姿勢や考え方の部分でも、こんな深く考えてやってるんかとめちゃくちゃ参考になった部分もあった(別に芸人目指すつもりは全くないけど)。
面白いから、人間性があるのか、
人間性があるから、面白いのか、
おそらく、素晴らしい人間性があるから、よりいっそう面白いのだと思う。
面白いだけの芸人もいるけど、充実した人間性という基盤をもっている芸人は少ないような気がする。知らんけど。
いろんな経験を積んで、考えてきたからこそ、あの境地にいるんやろうな。
こんな自分が批評するのがおこがましく思えてきた。うん、おこがましいぞ。
最近の自分の思考の傾向が小藪の思考の傾いてきている気がする。ちょいちょい会話の中でも小藪イズムが出てきたりするけど、それは止めたい。なんかダサいし、気づかれたら恥ずかしい。