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#7 論文 答案作成時の注意点(企業法) ②
こんにちは、Ryooです。今回は論文式試験の企業法について答案の書き方・注意事項の話の続きをしていきたいと思います。
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前回も掲載したまとめシートの後半の内容についてです。後半は答案の型でいう③論点型について、さらに詳しく書いてあります。
論点型の書き方
論点型を書く時はいわゆるIRACや三段論法と呼ばれる書き方を意識することが重要となります。おそらく講師から説明を受けていると思うのでここでは説明を割愛しますが、法律答案のお作法なのでぜひ実践してください。
問題提起
まとめシートに書いてある問題提起はあくまで一例です。配点も少ないので、簡潔にさらっと書きましょう。書き出しが書きにくい場合は問題文のオウム返しでもいいと思います。
このパートで大事なのは原則を書き忘れないことです。問題文で問われていることが例外的な話である場合、通常原則は加点の対象になります。細かい部分ですが点数の取り所にできるため、意識するようにしてください。
規範定立(要件・解釈)
条文から要件を抜き出す際は、「~とき」や「~場合」で区切ると上手くいくことが多いです。条文の文言で抜き出すのが最も簡単で確実ですが、スペースが狭い場合は意味が変わらない範囲で要約する必要があります。
解釈は条文の趣旨から論じていくことが多いです。ただ、判例でよく使われる必要性と相当性や形式的と実質的な理由から論じることもあります。このように、規範を立てるときは必ず何かしらの理由をつけるようにしてください。
あてはめ
あてはめをする際、文章中に「適法に」と書かれているものや明らかに争いがないようなものについてはサクッと軽く書くようにして、事実をたくさん拾えるものをぶ厚く書くようにしてください。
問題文で拾えそうな事実はなるべく拾い、問題に即してなるべく具体的に書くように意識していました。また、あてはめをする際は規範とのキーワードリンクを徹底してください。同じ言葉を繰り返すのは良い文章に見えないかもしれませんが、法律答案の書き方的には言葉を揃えるほうがあてはめがハッキリしてまとまった文書になります。
終わりに
以上、論文の企業法の解き方についてお話ししました。答案の書き方を理解することで問題の見え方は変わってきます。型の習得には練習あるのみなので、答練で実践し、その振り返りを次に生かすようにしてみてください。今回の解説が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。