性行為がヒトに与えるモノとは？［タイ仏教編完結］
こんにちは、キョウコです。
今回は、勿体ぶって終わった前回の記事の続きを語ろうと思う。
前回の記事はコチラ▼
ワタシの頭の中はこんな感じ
「肉体的な欲は一時的な満足しか得られず」▶︎オルガズム、快感は気持ち良すぎて、［一瞬記憶なくなるくらい］逝ってしまうやつ、「小さな死」だったな。一時的な満足、、確かに、、、。
「求め続けることで不幸になったり、苦しくなったり」▶︎上限がない又はゴールがないモノだから、何度も味わいたい何度も欲しいと思う、あの感覚は確かに”やみつき”になって求め続けてしまってるかも、、、。
けど、「不幸」かな「苦しい」かな、、、？？？
『仏教の教え』って、、、、何なんだろう？
お釈迦様のコトバから
仏教の創始者であるお釈迦様は、「私たちの世界は自分の思い通りにはならないことばかりである」という真理を説いている。
マスターが前回の記事で仰っていたことと重ね合わせてみる。
「苦しいこと」や「不幸になること」とは、「思い通りにならないこと」として捉える。思い通りにならないことは、求め続け、煩悩※1の虜になり、精神的に執着してしまう。
その精神を手放すため、苦行※２をし、精神力を高め、思い通りにならない人生をイキイキと生きるためには、どうすれば良いのか？を説いていくのが仏教なのだろう。
※1煩悩：疑い・誤ったものの見方・プライドや誇り・欲望etc.
※２堪え難いほど苦しみを伴う修行、肉体の欲望を押さえる修行
ここら辺で、解剖生理を少しかじっているナースっぽく、ヒトの生理的側面から性行為についてを考えたいと思う。
快感をヒトに与える物質「ドーパミン」
ヒトは脳内物質であるドーパミンが分泌されることで、快感を感じる。
このドーパミンは「異性を獲得」「食べること」といった”生存に有利で快楽”に紐づいているため、ヒトを突き動かすパワーが強い。「この行為でこの快感を得られる」と脳が学習するとで、何度も繰り返し分泌させたくなる。いわばドーパミンの虜になっちゃう♡、、操られているような状態となる。
「また欲しい。」「また気持ちよくなりたい。」「もっと強い刺激が欲しい。」…となっていく。依存症状態を作り上げてしまう。
この依存症状態を利用したビジネスだって多くある。ゲームやネットポルノはそうだ。ドーパミンを容易に、急激に分泌させる。当然、コレらは身体への悪影響へとつながることは説明せずとも知っているだろう。
ワタシは、ココに「執着」があると考えた。マスターの仰る通りで、ドーパミンに操られることは自分の意志とは無関係に作用し、苦しくて、不幸に当てはまるのかもしれない。
どうやら、ドーパミンとは適切な距離を取りつつ付き合うことが重要そうだ。
上記の説明は随分極端で魔力のようだったが、本来、ドーパミンの分泌は、やる気スイッチを押してくれる着火材で、学習欲、活動意欲、生きる意欲etc.…ヒトはドーパミンにより動かされていることは忘れてはいけない。
性行為では、他にも心身の健康にとって良い影響を与えるオキシトシンやエンドルフィンといった脳内物質も分泌する。
心身ともに健康にしてくれる性行為の効果に着目しよう！
オキシトシン［別名、愛情ホルモン］ヒトとのつながり（家族、恋人、友人、動物との会話、愛情、交流）により分泌される。人に親切にする時、親切にされる時にも分泌される。性行為によって最もたくさんのオキシトシンが出る。
効果：ストレス軽減・体の修復・免疫力UP/脳機能UP/過剰な食欲の抑制・幸福感を得る
エンドルフィン［別名、脳内麻薬］多幸感・恍惚感（心の底からうっとりとする感覚）を感じる。
エンドルフィンは次の３つのパターンで分泌される
1.激しい運動▶︎高強度の運動で自分を追い込む（マラソンetc.）
2.心身のリラックス▶︎瞑想やヨガをする。綺麗な景色を見る。何か一つのことに没頭するetc.
3.心身の快感▶︎性行為、入浴・サウナ、好きな食べ物を食べるetc.
メリット：鎮痛作用・ストレス解消・体の修復・免疫力UP・集中力・想像力・記憶力の向上etc.
そして、この2つの脳内物質を性行為から得られるメリットを最大化するためには、パートナーとの良好な関係を築けていることが重要だそうだ。
こうして紐解くと、
どうやらヒトが性行為により得られるモノとは、単なる「快感」「快楽」を得ることだけではないということがわかった。
□健康な心と体も得られる。
□執着すれば、苦しくて、不幸になってしまうことも考えられるから、ある程度の距離をとる、自己コントロール力を学ぶ機会でもある。
□ヒトと関わり、ヒトに与え、ヒトからもらうという、一人よがりでは得られない繋がりを学ぶことができる。
□性行為という方法でなくとも、満足に近い幸せを感じ合える”純愛”的な何かはきっとあるという確信。
最後だけ、私情を挟んだが、コレがワタシの見解だ。
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