映画感想　『G.I.ジョー：漆黒のスネークアイズ』

　序盤以外の舞台が日本なのですが、久し振りにこんなに爆裂したなんちゃって日本描写を拝めるとは思いませんでした。これはよかったのですが、よかったのはこれだけだったと言いますか。

　アクションは凄いことをしているなと思いましたが、如何せんよく見えないというか、しっかりと映しておらず、臨場感やスケール感を出したいという演出なんでしょうけど、観る側としては疲れるような表現になっていたと思います。

　スネークアイズが主人公なのですが、ダークヒーローというわけでもなく、彼の劇中の行動からも感情移入できないというかのめり込めないと言いますか。ストームシャドーの方が余程主人公っぽい覚悟と、ラスボスとの関係性を持っていたので、これは映画構成の初期段階からのミスというか、焦点の定め方がおかしかったような気がします。

　ラスボスとの対決も、一応映画内での伏線を張りつつの展開でしたが、こういう形での最後の対決をこういう映画で観たい観客っているの？という感じで、ここもなんかズレているように思えました。