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9月4日(日) The PEAKS 奈良吉野ド変態増し完走

(コロナにかかったのもありブログが完全に止まってしまっていたけど、思い出深い1日になったPEAKSを機にまた再開していこうと思います。笑)

9月4日の日曜は、The PEAKS に参加するために奈良の奥地へ行ってきました。

200km/5000mUPのなかなかハードなロングライドイベントです。

このエリアはアクセスがかなり困難だし土地勘もないので、こうしたイベントでお膳立てしてもらわないと存分に走れないよなぁと思いました。

なので、発表された時点で日程を空けておくくらいにはモチベが高かったのです。知らない土地を走るのが好きなのです。

▼イベント詳細はこちら


一般、変態割、ド変態増でスタート時間とコースが変わります。

今回はせっかくなので一番ハードなド変態増しに参加してこのエリアを堪能!

路面が悪く急勾配が多いと聞いていたので時間内完走できるか少々不安でしたが、結果的には1時間50分残しで完走できました。もっとゆったり楽しめば良かった。

前日

主催のlongridefan様が手配してくださった夜行バスツアーで前日の土曜に会場入り。ちなみにその前に奈良公園の観光もできました◎


受付してから見落としそうな分岐点をチェックしつつポタリング。

炭水化物中心にしっかり食べてカーボローディングも万端に。そそくさと準備して21時には就寝できました。

ボトルはもちろんグランフォンドウォーター
エネ餅も含め、パラチノースたっぷりな陣営

(ちなみに同じ部屋のナガツマさんとカツアキさんはまさかの袖ヶ浦インポッシブルチャレンジで同じ集団で走っていたようで、縁を感じましたw)


ノースルート(129km )

5時くらいには起床。ちょうど宿の前では一般カテゴリーの方がスタートしていました。ド変態増しは2時間後の7時スタート…正直こんなゆっくりしていていいのかと焦る。笑

変態割の方々も6時半にスタートしていき、ようやくド変態増も整列。

ファンライドのはずなのになぜかスタート前はレースみたいな静かさ…この時点でなんか様子がおかしいと思ったのです。

スタート〜大台ケ原上り口


7時ちょうどに5人おきにスタート。程なく全員合流すると、最初の短い登りから2人くらい飛び出した。(!) 

え、これレースか!?笑

なんとなくそれに乗ったけど、その先から最初の上りの大台ケ原までは平坦だったので、集団に吸収されてからは高速ローテ開始。

思ってたのと違う。もっとゆったり走るものかと思っていたのに、これでは練習会だ。

大台ケ原の登り口までの20kmを40分足らずで消化して登坂開始。

徐々に回せる人が減ってきて、本格的な登りに入ると流石にばらけていった。ようやくここからマイペース走行ができるようになった。


大台ケ原HC

ペースの合いそうな見るからにクライマーな人(イワモトさん)と、4倍前後で上りながら挨拶。

富士ヒルゴールド獲得済みで、この前の乗鞍のタイムを聞いても格上な方でした。

体重が10kg違ったので、急勾配はイワモトさんに、緩斜面は自分でペースコントロール。喋りながらではあったけど決して遅くないペースで超級山岳を消化した。この感じで今日は行くんだろうなと予想。

大台ヶ原の絶景

スタートから2時間で大台ケ原に到着。

右のクリートが緩んでしまっていたのが怪しくて降車ができなかったので、おにぎりを1個だけ食べて次へ。

大台ケ原の長〜い下りはコーナーのリズムが小気味良くて楽しかった。

ただ、大台ケ原ドライブウェイから逸れて林道に入ると、一気に道が狭く、悪くなった。落ち葉や浮砂、グレーチングの連続。

この下りはド変態だと3本目の上りにあたり、その後にもまた下るため、2回下ることになる。正直これが憂鬱でしょうがなかった。(そしてノースルートの下りと比べたらこれでもまだマシだった…)

大台ケ原DH〜行者トンネル(国道309)

お次は10km/7%ほどの上り。

大台ケ原が長いから目立たないけど、ここも十分きついスペック。

だいたい8〜9%で淡々と登る感じで、とにかく道が悪い。”国道??”という感じでまさに酷道だった。

ここも4倍前後でイワモトさんと淡々と登る。脚が合う人がいるとペースが乱れず落ちなくて良いのです。

長時間のバス移動で固まったのか、腰の調子が思わしくなかったけど、座る位置でごまかせる範囲。

33分くらいでこの上りもクリア。ついでにスタッフさんに六角をお借りしてクリートも応急処置をした。

下りながらエネ餅を補給して次の上りへ。

行者トンネルDH〜伯母峰峠

行者トンネルのダウンヒルでは他のカテゴリーの方も含めて上り下りの往来が激しく、かなり神経を使った。

道も狭いため、本当に慎重に下ったけど、この下りきりでイワモトさんにメカトラ発生…以後完全に単独走になることに。

伯母峰峠はこれまでと比べると斜度が緩くて快調に登ることができた。雨が降り始めたけど、かえって冷却されて良いくらい。

峠で水をもらい、憂鬱なダウンヒル。同じカテゴリーの仲間とすれ違い、励まし合うのが心地よかった。同じコースを走る仲間がいるから常にテンションを保てるし励まし合えるのはロングライドイベントの良さの一つ。


ここを終えてスタート/ゴールに戻るといよいよ後半のサウスルートです。


川沿いのアップダウンをこなして後半戦へ

雨に降られながら川沿いのアップダウンをこなす。なるべくエアロフォームで、200w前後を基準に黙々と。風が大したことなくて良かった。

スタート/ゴールに戻った時点でちょうど5時間くらい。グロスで25km/h平均だった。

時間的にだいぶ余裕があったけど、座ると根が生えそうだったのでおにぎりとパンをつまんで、背中におにぎり2個を入れてリスタート。エネ餅もまだ3個くらい残っていたしイケると判断。

カレーはゴール後の楽しみとした。


サウスルート(79km )

R425のトンネルまで

正直ノースルートが終われば後半は大きな上りがないし消化試合と思っていた。

ただ、結論から言うと奈良吉野ステージの鬼門の全てはサウスルートに詰まっていたと言ってもいいと思う。

裏ヤビツみたいなアップダウンを終えてから徐々に斜度が上がり始めて、10%を下回らなくなるどころか激震部は18%近く。緩んでも10%…いやもうちょっとあったかもしれない。

とにかくここはかなりキツかった。4〜4.5倍くらい出さないと足が回らないため、休めない。他の参加者さんもかなりしんどそうにしんどそうに上っていた。

景色が大きく変わらないのも困ったもの。雰囲気の良い山奥の林道という感じは存分にあるけど、それだけ。笑

トンネルが見えた時の安心感は格別だった。ただこのトンネルも明かりがないため真っ暗で、しかも長かった。国道とは?という感じ。

R425トンネル〜天空の村まで

ここから次のチェックポイントまでは長い下り基調。ここがとにかくひどくて、ノースの道が天国に思えるくらいの路面環境だった。

車はすれ違えないだろうくらいの幅で、路面は削れまくり、浮砂だらけ。しかもこのタイミングで雨が降ったためヘビーウェットなコンディション。

道の脇にはパンク修理をする人が多数。。とにかく路面に注意して慎重に下った。

無事にチェックポイントの天空の村に着いた時の安堵たるや。チェックを済ませておにぎりだけ食べてから次へ向かった。(そしてこの判断はミスだった。)


天空の村〜玉置山

折り返し地点までの上りへ。

雨は降ったり止んだり。霧もかかってきて視界がかなり悪くなっていた。そしてやはりここも斜度がかなりキツかった。なかなか応える。天空の村で水分を補充しなかったのを後悔したが、その判断を誤るくらいには疲弊していたんだとおもう。

ここばかりは4倍も出なくて、3.5倍がやっとになってしまっていたと思う。とにかく辛い。

でも私を知ってくれている人が声をかけてくれたりするので、変な走りができない。笑

霧で先が見えない中無心でペダルを回して、霧の中にぼんやりとスタッフさんが見えた時の安堵たるや(2回目)。

とにかく水が欲しかったので、スタッフさんに補給をもらいつつ、エネ餅補給。

前輪の空気圧が怪しかったので、一応補充もしておいた。小傷ができて空気が抜けていたのだろうか。とにかく戻りも安全最優先で下った。


ゴールへ

ここまでくるとゴールが見えてくるので、精神的にも力が湧いてくる。

同じカテゴリーの仲間とも久々にすれ違えて、元気を分け合えた。
※伯母峰からここまでが1本道のためすれ違うのが数時間ぶりだった

上ってくる人の辛そうな顔には心底同情できたので、なるべく応援するようにしながら下った。


下りを一通り終えてラストの上り、というかアップダウンへ。ヘビーウェットでコーナーで神経を使うのでとにかく走りにくかったけど、早く無事に帰りたいという気持ちだけ。


真っ暗なトンネルを抜けきると雨も止んでいて、残るはウィニングランです。

ゴールの下北山村に来ると晴れていて、最高の形で締めくくれました。

タイムは8時間40分くらい。移動タイムは8時間20分でした。


不安だったので巻き目に走ったけど、この悪路と急斜面のコースでこれなら、他のステージはそんなに焦らずに走っても大丈夫そうです。


ゴール後はスタッフさんやフォロワーさんと交流したり、同じカテゴリーの仲間と苦労を分かち合ったりして楽しめました。スタート前と後で一気に距離が縮まるこの感じが自転車イベントの良さだと思っています。


改めて、素敵なイベントを開催してくださったlongridefanの皆様に心から感謝します。







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