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第20回Mt.富士ヒルクライム主催者選抜クラス49位-60分51秒

今年も富士ヒルがやってきた。参加は4回目です。

2019 67:30(一般4w)
2021 64:03(一般3w)
2023 66:30(選抜)

シルバー→ゴールド→シルバー
と不安定で、苦手意識の強いコースだ。
昨年は初の選抜で洗礼を浴びた苦い記憶もある。

ロードレースに軸足を移しつつも、やはり力を把握するために出ておきたいのが富士ヒル。
今年はプラチナリングを目指して、ニセコクラシックを見据えた練習との両立に腐心しながらも準備をした。

◆レースまでの準備

今年からありがたい事にイナーメ信濃山形でJPROツアーを走らせてもらえることになっており、その初戦が3月からだったため年明けから乗り込みとショートインターバル、たまにCXレースという感じでトレーニングを始めていた。自分としては冬にここまで強度の高い事をやるのは初めて。

毎月JPTのレースを走りつつ調子を上げていき、ニセコクラシックに繋げる想定でいた。
そしてこうして調子を上げておけばまぁ富士ヒルもそこそこ走れるだろうという魂胆。

ただ、実際には5月過ぎから調子の停滞が始まるとともに仕事も超繁忙で思うように練習ができず、参加予定だったJPTおんたけヒルクライムもDNSしてしまう有様。

5月の不調は毎年のことで、これは今後シーズンを通した練習のマクロサイクルを考える上での大きな課題である。

昨年はここで変にフルレストを入れすぎてベースが崩れてしまい富士ヒルは散々だったので、今年はベースを崩さないようにL2〜SSTの範囲を何とか最低限続けつつ、週1回はショートインターバルをやるようにした。

これで何とか大崩れせずに持ち堪えられて、5/22の試走ではかなり余裕を持って料金所から65分ほどで登ることができた。

その後少しずつ調子も上向いてきて、諸々のデータからも"目標はプラチナ"と言えるくらいには脚を作ることができた。

◆レース前日

富士ヒルの前日といえばそう、サイクルEXPOだ。ACTIVIKE的には正直こちらが本番である。

昨年はこれまた有り難いことにブースが大盛況だった反面終わった頃には心身ともに疲労していてレース準備どころではなかったので、今年は人員を補強して自分は半日で撤退させてもらった。笑
#結局楽しくて15時過ぎまでいたけど

今年のブースも大盛況!お越しくださった皆様ありがとうございました。
阿部さんおしみん筆頭にスタッフの皆もありがとう。

コンディショニングとしては合間合間に水分をしっかり合計で3.5Lは飲んだと思う。あとはなるべく椅子に座るように。

食事は炭水化物メインに抑えめに…するつもりが宿泊した宿のレストランの豚丼がおいしそうでつい頼んでしまった。ちなみにめっちゃ美味しかったです。

◆当日


3時には起きて朝食でおにぎり4個ほどと、ACTIVIKEパワーニュートリションを投入。880kcalくらいか。

ちなみに1時間のヒルクライムに向けてはここまで食べなくても良いとは思う。

なんだかんだで前日の立ち仕事の影響か、脚が浮腫んでしまっていたのが残念。まぁ気楽にいこうと。

ミスはイナーメのCXオイルを忘れてしまったこと。寒さはそこまででなかったけど、ダメ元で会場至近に泊まっている網野に聞いたら借りることができた。これも有り難かった。

そんなこんなで時間がなかったので、アップはパレード区間の登りを使って20秒のダッシュを数回やって心拍をZ4くらいまで上げて切り上げ。これは今回1番の失敗。もっと上げないとね。

スタートは割と後方だったが、有力どころも多くいたし序盤は落ちてくる人もいるだろうからと焦らず。
久々に会う方が多数で談笑が楽しかった。この合間にスピードジェル投入。

スタート直前に阿部さんがサプライズ登場したのが嬉しかった。

◆レースの目標

目標はプラチナ。
決して背伸びをしているつもりもなく、十分狙えると思って設定した。
(スタート前にとれたまさんに"先頭についていく力はある“と言っていただけたのは励みになりました。)

取るにあたって

✔︎2合目までは死ぬ気で頑張る
✔︎その後はオールアウトする前に撤退してペースを落とすしすぎないようにする

という立ち回りを考えた。
2合目の根拠はなおしの昨年の富士ヒルの動画より。(ありがとう)

そしてこのあたりは前日にニンニンさんとお話ししても合致していたので、当日はニンニンさんの動きをよく見ようとも思った。
(ニンニンさんは見事プラチナ獲得!おめでとうございます。)

一方で前日に兼松さんとお話しすることができてお聞きしたところ"3合目半くらいちゃうか"とのことでもあった。

要するに頑張るしかないということだ。

◆レース展開

さて、ここまで長々と前置きしておいてレース展開と言えるほどの内容がない。笑

ヒルクライムで"レース"をするほどの脚は無いので、ひたすら先頭集団に喰らいつくのみ。

料金所下の坂は昨年ほどキツくなく、料金所から先のペースもマイルドに感じた。
昨年はここでキツくて少しずつ番手を落としていたけど、今年は逆で少しずつ上げられている。

こまめにスピードウォーターを補給しつつ。シクロクロスを通して1時間ほどのレースでも補給はした方が良いと実感したので、今回も多めにボトルに入れておいた。

おおよそ50番手くらいを行き来しながら、割と余裕を持って1合目下駐車場へ。昨年はこの先の斜度が緩むところで一気にペースが上がって縦伸びしたところを番手を落としてしまって迎えた反省があったので少し前に上がる意識で。クリアした時は安堵した。

この先もそこまでキツさを感じずに区間を消化して1合目もパス。ただ集団は依然大きい。自分が余裕感じるくらいだからみんなそうだよなと。

2合目手前くらいからだろうか、加藤さんが先頭に出たのを皮切りに一気にペースが上がるのを感じた。
この時温存しようと集団後方にいてしまったのは大きな失敗。
加藤さんのこの動きを察知した時点で前方に少しでも行くべきだったのだ。ロードレースをやっておいてこの程度のことも判断できなかったのは猛省である。

個人的チェックポイントだった2合目もまだ余裕を感じつつ通過できて安堵。いや、安堵しすぎたのかもしれない。

斜度が上がるところでインターバルが掛かりつつもまだ耐えられる。しかし気づいたら自分は集団最後尾になっていた。そして平坦に近い斜度のところで集団は縦伸び。そこでまた踏まされる。

オールアウトだけは避けなければいけない。昨年のようにゴールドすら落とすことになる。
よって2合目半くらいのところで撤退を選択。ここまで25分くらいのNPは5倍を超えていた。高地でこれだから下界では5.5倍ほどか。
ただNPだけでいったら下界でのそれも普段も練習で耐えられている強度だ。
コンディションがあげきれてないのもあるが、やはり高地には弱いのだろう。

ここからは終わったあとに同い年と分かり下りでずっと話すことになる小川さんを含め数人でローテをしてペースを落としすぎないように消化して3合目へ。

ここでオーガさん率いる10人くらいの集団に吸収された。
この集団が声掛けをかなり頻繁にして鼓舞し合いながら登っていて、とても良い雰囲気だった。ペースもちょうど良い。

"にっしー後ろで休んで!"
とオーガさんに言っていただけて安堵したのを覚えている。遠慮なく数分休ませてもらった。

先頭で大体4.6〜7倍くらい?でローテをして進んでいく。声掛けのおかげもあり気持ち的にかなり楽になった。この集団で最後までいくと決める。3合目からは向かい風だったし、本当に良いタイミングだった。

ラップを見返すと4合目の時点で46分半だったらしい。
レースの時も4合目に切ったラップタイムで"プラチナは厳しいかもなぁ“と感じた。
加えて折り返して山岳スプリット区間も向かい風になる。
しかしここでも"この先曲がったら追い風だから!"と鼓舞し合う声。ここで垂れるわけにはいかない。

奥庭を超えていよいよラストストレート。
スピードが乗り切ってないように感じたので前に出て少し強めに引く。
最後のトンネルの手前で後ろから皆ペースアップして駆け上がっていくが、自分は踏み切れずにペースでこなすしかできなかった。この坂はいつも踏めない。

結局集団最後尾をたらたら走ってフィニッシュ。
プラチナは無いことは分かっていたが、61分は切れたかな?と思ってラップタイムを計算すると60分52秒だった。


◆レースを終えて

プラチナは取れなかったが、自己ベストが64分であることを思うとこのタイムは素直に嬉しい。

少なくとも64分でゴールドを取った当初は60分台は同じゴールドの中でも雲の上の存在に思えたので、そのレベルに自分がいることはまだ実感がない。

長らくヒルクライム、というか富士ヒルから離れていたけど、こうして自分の進化を数字で知ることができるのは富士ヒルに病みつきになる大きな理由のひとつだと改めて思う。それが時に毒になることもあるけど。

プラチナまであと1分。恐らくこの1分はしっかり富士ヒルに焦点を当てて準備をすれば削ることができると思う。

ニセコクラシックと並行して準備をしてとれるほど自分は器用ではないので、来年は富士ヒル一本に焦点を合わせてプラチナを確実に取れるように準備していこう。

事前は前半最大ターゲット、ニセコクラシックです!

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