「漫画村→漫画タウン騒動」で見えた出版業界のやばさと3つのこと
皆さんもよくご存知かもしれませんが、少し前に話題になった
「漫画タウン騒動」
今回は、それについて思うことがあったので書きたいと思います。
記事に入る前に、最初に言いたいことを言うと、
・前提として、漫画タウンはやっぱり悪い!
・一番得するのは、クリエイターであってほしい!
・新しい出版の形はやく!!!
の3つです。これだけでは『?』だと思うので、以下に詳しく書きます(笑)
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「やっぱり、漫画タウンはダメだよね!」
これはやっぱりそうです。
自分もお金がない学生である以上、不法アップロードされたコンテンツ(音楽や映画、漫画など)は魅力的に見えてしまうのですが、これはやっぱりいけないことです。
しかし、お金を出して漫画を買っている人が、無料で読んでいる人たちを非難する、というのも少しお門違いではないでしょうか。
なぜなら、別にお金を出して漫画を買ってる人は相対的に損してるだけで、自らが行なっている行動としては変わらないからです。そこで起こってるのは、「周りと比べて感じる不幸」であり、「絶対的な不幸」ではありません。それが嫌なら買うのをやめればいいのです。
「作家さんが一番得して!」
創作活動というのは本当に大変なことですし、それをやっている人たちは何よりも尊重されるべきではないでしょうか。
漫画タウンが悪いのは、その存在で作家さんの利益が減っていることです。
無料でコンテンツが読めるサイトがあったとして、それが作家さんの金銭的・精神的利益に繋がるなら、僕は何ら悪くないと思います。
しかし現状、このサイトが存続していることで確実に作家さんの利益は減っているでしょう。
このような状況が続けば、良質なコンテンツがどんどん減っていくことにつながってしまいます。
なんで作家さんが損しているのか?
これまで、漫画を買っていた人たちには単純に「漫画の内容を読みたい人」と、「漫画というものをコレクションしたい、自分のものにしたい人」、「買うことで作家さんを応援したい人」など様々な人がいたと思います。
このような人たちの中で、「単純に内容だけ読みたい人」は書籍を購入する必要はなく、「誰かに借りる」、「レンタルサービスを使う」という選択肢の中からどれかを選ぶことが許されていました。
そして、その選択肢の中に「漫画村(漫画タウン)で読む」という選択肢が追加されたのです。
今までは、新書購入ほどの利益はないものの、一定数の書籍購入につながっていた選択肢が大幅に減少して購入につながらず、利益がぐんと落ちてしまうことになってしまったんですね。
「新しい出版の形!!」
じゃあどうしたらいいのか??
自分としては、これ以上アップロードに規制をかけるのはなかなか難しいのではないか、と思います。
もちろん違法アップロードはダメなんですが、それこそ紙をPDFにスキャンする速度が今の10倍になれば、個人間でどんどんコンテンツを共有できるようになって、どっからどこまで取り締まればいいのか、なんて話になってしまいそうです。
一つの案として、出版社などを通さずに作家さん個人がコンテンツを発信していけばいいのに、、、と思っています。
例えば、1巻ずつクラウドファンディングを実施して目標金額に達したら随時オンラインで無料公開する、とか。
無料だから誰でも見れる。でも、次巻が読みたいなら、クラウドファンディングに協力しなくちゃいけない。本当に人気のある作家さんや、面白いコンテンツならこれで続けていけそうじゃないですか?
しかも出版・印刷の手間や費用がかからないから、より安価で迅速に読める。マージンが少ない。大口の出資者には、それこそ印刷した漫画をあげてもいいかもしれません。
かの有名なイケダハヤトさんも、
と言っていました。
(絵のある漫画と文のみの書籍では状況は異なりますし、noteだけの話ではありませんが、今の出版の仕組みではマージンが大きすぎると思います。)
漫画に詳しくない分こんな好き勝手に言えますが、皆さんはどう感じるでしょうか。。。