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根市凌と申します。
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お世辞にも栄えているとは言えない港町・福良。過疎化が進み、シャッターが降りたままの店が目立つこの街に、なんとなく移住して来て大正解だった!
買い物に行ったら袋いっぱい魚をくれるスーパーのおっちゃん、ちっぽけな悩みを親身に聞いてくれるスナックのママ、昔からの地元のツレのように接してくれる先輩たち、、、。
いろんな人たちのやさしさに支えられ、楽しい淡路島ライフを過ごせている。初めて感じた「俺生きてるな〜」という感覚。ずっといたくなる場所だから、受け入れてくれたみんなが大好きだから、僕はこの街で生きていく。
はじめまして、根市凌(ねいちりょう)と申します。
現在は、神奈川県から兵庫県の淡路島に移住して、フリーランスで動画クリエイターとして働いています。僕が今までどう生きてきたか、そしてこれからについてを簡単にご紹介していきます。
横浜で産まれ、サッカーを通して学んだ悔しさと楽しさ
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僕は1995年7月17日に神奈川県横浜市で産まれ、小学校から高校までサッカーに熱中していました。
中学校のサッカー部は一般的に強いとは言えないレベルで、「これは誰かがひっぱって行かないと勝てないな、、、」と思い立ちキャプテンに就任。
ポジションをすべてこなしながら、ひたむきにサッカーに向き合う日々を過ごしました。キャプテンとしてチームを統率していくことが楽しく感じられるようになり、その後競技レベルの高い強豪校と呼ばれる高校へ入学。ポジションは、サイドハーフorサイドバック。部員が100人以上が凌ぎを削る環境の中で、1年生を束ねる学年のキャプテンに選ばれます。
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中学の時のように自然とうまくいくと思っていましたが、部員の多さなどの色々なプレッシャーや不安に押しつぶされそうになる日々でした。自分にこのチームを引っ張れるのか?誰もついてきてくれないんじゃないのか?もう部活に行きたくない、、、、。憂鬱な日々でした。
あんなに好きだったサッカーをやりたくない、、、。今思うとそんなに気にしなくても良かったのではと思いますが、当時は自分で解決できませんでした。しかしある日、上級生チームでプレイすることに。すると肩の荷が降りたというか、悩みがスゥーと消えたというか、急に心が軽くなりました。
何も考えずのびのびサッカーができる!
楽しい、、、めっちゃ楽しい!これがだ!サッカー最高!
気付けばサッカーが大好きな自分に戻っていました。そこからはまたサッカーに専念する毎日。上級生と練習し、フィジカルやメンタルも鍛えられ、自信も付き充実した日々でした。
サッカーがなくなった空虚感と就職して感じた違和感
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サッカー漬けの高校生活を卒業し大学へ入学し、サッカーサークルへ入部。真剣に取り組む部活から、楽しむことが中心のサークルとのギャップに少し違和感を感じていました。
サッカーをもっと真剣にしたいのか?したくないのか?なぜ大学に進学したんだっけ?もしかしてサッカー以外には何にもできないかも、、、。
心にぽっかりと穴が空いたような空虚感を抱えながら、大学生活は進んでいきました。なんとなくバイトしたり、友達と遊んだり、恋愛したり、一般的な大学生活。
でも心の中では、俺は何者なんだ?自分の価値は?存在意義は?と自問自答を繰り返えしていました。
何かしなければと思いながらも何もできない。
気付けば大学4年生に。そんな時、友達に誘われて入ったビジネススクールで転機が訪れます。紹介制、大学生のみ入学OKという怪しさ満点のスクール。なんとなく入学してみるとカリキュラムの厳しさと講師たちの熱意に圧倒されました。
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人前で話すためのスピーチの練習、ビジネスマナーや礼儀の学習、傍から見たらパワハラにしか見えないリーダー研修、経営戦略の授業など、当時の僕には超ハード。
しかし歯を食いしばり、周りに喰らいつくことで、空虚感がなくなり、サッカーの時に感じていた情熱を取り戻せた気がしていました。
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そうだ!やりたいことや夢を見つけたときに活かせるスキルを持っておこう!迷いから前向きな感情へと変われた自分がいました。たいへんだけど充実した1年間はアッという間に過ぎ、卒業後に人材会社に新卒入社。
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もっとメンタルを強くして、スキルを磨きたい!自分ならきっとやれる!
ビジネススクールでの経験からくる自信と、高ぶるモチベーションのまま意気揚々と営業部へと配属になります。
もちろん社会はそんなに甘くはない。
売上重視のビジネス社会で、挫折の日々でした。数字こそが営業のすべて。目標に対しての仕事の進め方、物事を論理的に考え行動に移す大切さをこの仕事で学びました。
厳しい環境でしたが、現在の仕事にも存分に活かされており、今でもこの会社で働けたことを心から感謝しています。
なんとなくはじまった淡路島での生活
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社会人2年目になると程度の成績を残すことができるようになっていました。厳しいけど、成績を残せば給料も上がり、ハッピー!!なはず、、、。
しかしまた、大学生の時に感じていたあの空虚感が襲って来ました。
心の片隅にモワモワとした違和感を抱えながら働いていると、新型コロナウイルスのパンデミックが起こります。在宅ワークが増えると共に、さらに自分の人生について考える時間も増加。
本当にこのままでいいのか?
これがやりたかった仕事なのか?
土日が来るまで必死で働くだけでいいのか?
そしてある日、突然思い立ちます。
よし!一旦ゼロにしよう!
後先考えずにとりあえず仕事を辞めてしまいした。もちろん明確な夢も目標もありません。
退職後一ヶ月間はとりあえず、何をしようかな?と考えながら配達のアルバイトなどをしていました。
しかしこの状況がすぐに怖くなります。
あれ?何で仕事やめたんだっけ??
よし!環境も変えてしまおう!
この状況が怖くなり、友達が移住していた、兵庫県・淡路島にとりあえず行ってみることにしました。そこで見た友達の姿に衝撃を受けました。
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自然の中で、のびのびと楽しそうに農業をしている。
言葉で言い表せないけど、すごくキラキラしてる、、、。
ここしかない!これだ!
僕は淡路島への移住を即決しました。
根市凌のこれから
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島の最南端・南あわじ市福良地区に住む友達の家に居候する形で、僕の淡路島ライフが始まりました。
住みはじめたのはいいがとりあえず何をしよう?とにかく何かはじめなきゃ、、、と感じて仕事になるかはわかりませんでしたが、とりあえずちょっと興味のあった動画制作を始めることにしました。
旅行先でGoProで撮った動画を編集していた経験はありましたが、もちろんそんな仕事したことはありません。
しかし運が良いことに、野口ファームさんという農家のSNSの発信をお手伝いする一貫で動画を作らせてもらえることに!
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ギャラはなしでかわりに野菜と交換をするというちょっとおもしろい契約。
そこからはアルバイトをしながら、がむしゃらに動画作りに励みました。
どうすれば多くの人に視聴してもらえるのか?
人を感動させられる動画とは?
目の前の人と向き合い、ひとつひとつの仕事を精一杯作ることは今でも大切にしています。
試行錯誤を繰り返すうちに、視聴数も少しづつ増加。
すると野口ファームさんからの紹介や動画を見た方から、徐々にお仕事をいただけるようになってきまました。
人と人が繋がってそれが仕事になっていく。
これは僕の中で新感覚でした。
頼まれる限りは全力で仕事をする。動画を作ることが好きというより、作ることで人を笑顔にできることが「自分のやりがい」なんだということにも気づくことができました。
2024年時点で、30社以上の個人や企業の方々と仕事をさせていただき、ありがたいことに今ではアルバイトをしなくても、動画制作だけで生活をしていけるようになりました。
これは自分が行動して努力した結果だけではありません。
横浜から移住してきた僕を、受け入れてくれた人たちのおかげです。
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僕が住む南あわじ市・福良地区は、人口約4600人の小さな街です。
500年の伝統を持つ「淡路人形座」、新鮮な農水産物やお土産を販売する「道の駅 うずしお(現在リニューアル工事中)」などが有名で、年間約40万人の観光客が訪れる人気の観光地となっています。
しかしその裏で、人工減少やあらゆる事業の担い手不足が深刻化しています。
移住してきた僕をやさしく、楽しく受け入れてくれたこの街は、絶対になくなってほしくない!
福良のために僕には何ができるのか?
考えた結果、福良商店街で「駄菓子屋けふもをかし」をはじめることにしました!
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「福良を含めた淡路島の未来のため、子供たちのために楽しい空間をみんなで作る!」
そして福良の街に恩返しをしたい!
今はこの目標に向かって仕事をしながら突っ走って行きたいと思います!
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詳しくはこちら → https://www.picture-book.jp/projects/4801
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これからも僕は福良に住み続けます!
今後も福良の街と根市凌をよろしくお願い致します!
IG:@holstein_ne1
文:秦 朗仁