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女性が活躍する社会とは

昨年1月11日、7年間ほどの個人事業主を経て法人化しました。今日で満1年。お陰様で、ご契約者様数はこの1年間で倍増し、あっと言う間の1年でした。

起業が働き方の選択肢となってきた中、ビジネスサポート業は星の数ほどあります。その中で目立ってもいない、特段告知もしていない丸山綾子をお選びくださったクライアントの皆様をはじめ、問い合わせしてくださった方、丸山綾子をサポートしてくださる方、メルマガやSNS投稿を読んでくださる皆様、家族、友人、知人、皆々様に感謝申し上げます。いつもありがとうございます。

私は主に女性経営者・個人事業主のビジネスサポートをしています。トヨタ自動車本体の経理財務部門で25年勤務というキャリアを考えれば、「高額単価が取れる企業向けにビジネス展開した方がいいのでは」というアドバイスは何度となくいただきましたが、自分の熱量を入れ込められれるのは、やはり女性のビジネス力向上だと考えて、活動しています。

女性の働き方・ビジネス力にフォーカスするのは、やっぱりなんだか日本社会は女性を格下に見ているように思うのが歯痒く、そのポジションを少しでも引き上げたいという思いに加えて、女性たちの、権利は主張するけど義務は負いたくない的な考え方について、それは違う、ちゃんと社会の一員としての義務も果たさそうよ。甘えちゃダメだと思うからです。その昔 女性は法律上「無能力者」と位置付けられていたそうですが、法律は変わったものの、その風土は未だ根強く残っていると思います。実際に賃金格差は一向に是正されませんし、仕事の与えられ方も変わってきているとはいえ、アシスタント(補助的業務)が多い。家庭内でも夫の意向が強く反映されてモノが言えない、欲しいものが買えない。学びたくても反対されるという話は少なくありませんし(これは逆も然りだけど)、メジャーリーガー大谷翔平選手の妻 真美子さんが「控えめだから」という理由で好感度が高いという現象も日本女性たるものという根強い風土があるからではないかと思っています。

そういう背景があるからか、今は「自分らしい仕事」「好きなことを仕事にしよう」というキャッチフレーズが特にSNS界隈では目立ち、群がる女性も多いなと思いますが、私はその考えには正直疑問符で自分がやれること/やりたいことを通じて社会のお役に立てる【社会にコミット(積極的に関わる)する】女性を増やしていきたいと考えています。

SNS等で氾濫する「自分らしさ」については、なんだかその定義が、自分のやりたくないことはしない、嫌なことはしない。好きなことだけをするという意味に捉えられているように思うからです。仕事(=お金をもらう)とは、本来 誰かのお役に立つことであり、自分の好きなことであっても、それが誰かの役に立てないのであれば、単なる自己満足だと思うから。

でも、なぜこんなに「自分らしい仕事」「自分らしさ」がもてはやされるのか?を考えてみると、やはり冒頭に書いた日本社会における女性の立場の弱さがあるのではないかと思っています。一概に否定はできません。

「女の子だから家のことを手伝う」「内助の功」「三歩下がる」「夫を立てる」「家事育児は女性の役目」「女性アシスタント」「家計や子供のためにがまん」「お金の使い道を制限される(これは逆もある)」「夫の言うことが正しい」「(悪気がなくても無意識的に)夫がママにはこれがいいと意思を確認せずに選ぶ(夫がなぜか妻の選択権を持つ)」「名前ではなく◯◯さんの奥さん、◯◯ちゃんのママと呼ばれる」「責任ある仕事は任せられない」「昇進は男性同期の方が早い」など、学校までは平等だったのに社会に出る/結婚すると、自分というものを目一杯 表現しずらくなる。なんか立場が弱くなってる。いつの間にか自分の意見が言えない、意思を通せない立場となっている。

表面的には「スン」と何事もないような顔をしていても、心の中にはなんともいえないモヤモヤがマグマのように蓄積し、それが「自分らしい仕事」と言うワードで爆発しているのではないかと(あくまでも個人的見解です)。

でも、繰り返しますが、やっぱりお金をいただくというのは、自分を幸せにする前に誰かを幸せにすることだと思いますし、正直 楽しくない/やりたくないこと、悔しいこと、泣きたくなることは多々ありますし避けては通れないけども、それらが仕事の面白さや醍醐味でもある。

それに権利と義務はやっぱりセットで、幸せになる権利はもちろん誰しも持っていますが、幸せになるための義務も果たす必要があると思っていて、その両輪を理解し、社会のお役に立ちつつ自分を表現し幸せになるという女性を増やすことをしていきたいと思っています。それが女性が活躍する社会ではないかと考えています。

面倒なことは、楽しさや面白さに変えていけますし。大変なことを面白がれるメンタルを手に入れられたら最強です。

それがお伝えできるのは、私が培ってきたキャリアだと思っています。私のビジネスサポートの特徴は、主にビジネス数字を読み解いて、力に変えていけることですが、それ以上の強みは手前味噌ながら「男が作ってきた日本社会と戦える知恵がある」ことだと思っています。

戦うなんて物騒ですけども、ビジネスは戦い。大企業の中でトップ役員決裁が必要な案件を通すためには、正攻法だけでは通じません。上司を始めとした関係者のキャラクターや人間関係図、仕事のクセ、思考のクセなどを先読みして、段取りを組み立て、如何に自分の土俵に持ち込んで案件を通すか。喧嘩するのか、頼み込むのか、頭を下げまくるのか。どの方法(戦法)が一番効くのか。交渉事に負けないためにはどうするか。各種トラブルをどうシューティング(解決)するか。社内で自分のポジションを得ていくために知らず知らずに身につけた技なのか方法ですが、これは大企業に限らずどこでも有用。

SNS発信だけでは見えないビジネスの世界はシビア。「女性の」「個人事業主」だから、と、無意識に格下に見られ、相手にされなかったり、変な扱われ方をされたり、合法的に不当な条件を突きつけられたりすることは少なくありません。それらに対して対抗手段を持っていないと泣き寝入りするしかない。でもそれにはちゃんとうまく戦える方法はあるんだよということを伝えたい。交渉することを諦めず、解決策があることを伝えたい。私は戦う術をある程度知っているから私も一緒に考えて戦うよ。そしてその技を自分のものにしてもらって、どんなことがあっても大丈夫と、自分の歩く道を自信を持って歩いてって。

もちろん、ビジネスは数字なので、数字で物事を捉える力、数字を味方につけてビジネスの推進力を高めること、自分の想いや考えを言語化する力は、最低限の知識としてお伝えしたい。

長くなってしまいましたが、何が言いたかったをまとめると、女性が活躍する社会とは、自己満足だけではなく、責任をも兼ね備えた稼ぎ力・ビジネス力を持つ女性を増えることだと思っているので、これまで以上にがんばります。ということでした。

なお最後に宣伝となりますが、クライアントさんの直近1年の成果を交えながらワークショップ付きのセミナーを1月23日(木)、2月7日(金)、2月13日(木)に開催します。内容は「トヨタの仕事術を用いた見える化でビジネスを成長させるメソッド」です。

ホームページはこちら。普段はメルマガで数字や仕事術、マインドセットについてつぶやいています。




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