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古くなったリンゴを鯖にしよう!(その2)

こんにちは。なかのさんです。

前回から数記事に渡って、とある企画の軌跡をつらつらと書いております。

内容はズバリ、古いMacにUbuntu Serverをインストールして、クラウドストレージとして使う!です。


前回(第1話)では、このMacでサーバーを立てようと思ったきっかけと今後の予定について考えました。


第2話となる今回は、MacへのUbuntu Serverのインストールと初期設定を行っていきたいと思います!


では始めます。



Ubuntu Serverのインストール

まずはOSをダウンロードしてインストールします。私はUbuntu Serverを選択しました。

公認ミラーからダウンロードすると早いかもです。


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インストールイメージをダウンロードしたら、Rufusなどを使ってUSBメモリーに書き込みます。書き込みが終わったら、サーバーMacにぶっ刺してoptionキー押下で起動します。


あとはインストーラーの指示に従うだけですが、いくつか注意があります。

まずは表示言語は英語のままにします。日本語にすると文字化けします。


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それからIPv4アドレスを固定しておきます。後ほどIPv4アドレスを入力してサーバーにアクセスしたりするからです。

インストール後からでも自動から固定に変更できますが、インストール時にやっておくと楽です。


あとはSSHのインストール。インストール時にSSH(openssh-server)をインストールするオプションがあるので、チェックをつけておきます。

これにより、普段使っているデバイスから遠隔操作できるようになります。Web上からコマンドをコピペしたりするときに便利です。



SSHでログイン

インストールが終わり再起動したら、これ以降はサーバーMacを直接触ることはありません。先ほど述べたSSHでサーバーMacを遠隔操作します。

macOSや最近のWindows 10なら何も準備はいりません。macOSなら”ターミナル”アプリ、Windows 10ならPowerShellを開いて、

$ ssh username@192.168.0.100

と入力すると、以下のように聞かれるのでyesと入力してEnter。

Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?

最後にサーバーMacで設定したユーザーのパスワードを入力したら無事SSHログインに成功です。



初期設定

ログインできたら、いくつか初期設定を行います。


パッケージのアップデート
まずはすべてのパッケージを最新版にアップデートしておきます。こまめなアップデートがセキュリティー対策の基本です。

$ sudo apt update
$ sudo apt dist-upgrade -y


SSHの安全性を高める
念のため安全性の高いSSH鍵認証に切り替えておきます。


タイムゾーンの設定
システムを英語でインストールしたため、タイムゾーンが協定世界時(UTC)になっていると思います。

$ sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

とすると、日本標準時(JST)に変更されます。


ファイアーウォールを設定する
Ubuntuには、ufwというファイアーウォールがインストールされています。ただしデフォルトではオフなので、自分でオンにします。

まずはSSHで使用している22番TCPポートへのアクセスを許可しておきます。これを忘れるとSSHできなくなります。

$ sudo ufw allow 22/tcp
Rule added
Rule added (v6)

そしてufwをオンにします。

$ sudo ufw enable

これでファイアーウォールが起動しました。指定した22番ポート以外へのアクセスはすべて遮断されます。



次回予告

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次回の記事では、外部からアクセスできるように自分専用のURLを発行してもらいます。このURLをWebブラウザーで入力するとNextcloudのログインページが表示されるのが目標です!

ではまた。