古くなったリンゴを鯖にしよう!(その1)
こんにちは。なかのさんです。
今回から数記事に渡って、とある企画の軌跡をつらつらと書いていこうと思います。
企画の内容はズバリ、古いMacにUbuntu Serverをインストールして、クラウドストレージサーバーとして使う!です。
シリーズ初回となる今回の記事。まずは私の所有する”古いMac”のスペックや今までの遍歴、そして決断についてのお話です。
ようは前座ですね。ハイ。
それでは始めます。
はじめに
私のnoteではおなじみ、MacBook Air 2010 11インチ。
2019年末にOSなしジャンクで購入したものです。私にとっては初Macで、そこから1年ほど私のメインモバイル機として活躍しました。
ところがこの子には困った点がいくつもあります。
最終対応OSはサポート終了済みのHigh Sierra。
さらに、Core 2 Duo低電圧版という化石CPU。
NVIDIA製のGPUを搭載しているのですが、これが原因でLinuxのデスクトップ環境が起動しない。(正確には、X Window System自体が起動しない)
でも、小柄な筐体という魅力、初代11インチMacBook Airという貴重性、自分の初Macという思い入れがあって捨てられません。
かといって、M1 MacBook Airをメインモバイル機として購入して以降、まったくこの子の用途が見えてきません。(何度”古いMac 使い道”とGoogle検索したことか、、、)
そのため、メインモバイル機からの引退後、長らく日の目を浴びずしまわれていました。
ひらめき
しかし、あることに気づいたのです。
Raspberry Piのような使い方ができるのではないか、と。
具体的には、デスクトップ環境なしでLinuxをインストールして、サーバーとして使う。
これならこの子のデメリットはすべて消えます。
High Sierraから最新版のLinuxに切り替えれば、セキュリティ上の懸念は払拭されます。
デスクトップ環境がないのでGPUの問題もクリア。
そして、デスクトップ環境がなければ2コア2スレッドの1.6GHz Core 2 Duoでも十分です。低電圧版なので長時間運用しても消費電力はわずか。
むしろデメリットがメリットになるくらいです。
こうしてこの子の第3の人生が決まりました。
私専用のクラウドストレージサーバーです。
(これ以降、この子を”サーバーMac”と呼びます)
計画
さて、まずは大まかな方針を立てます。
(1)サーバーMacにUbuntu Serverをインストールする
(2)サーバーMacの初期設定を行う
(3)外部からアクセスできるよう自分専用のURLを発行してもらう
(4)サーバーMacにNextcloudをインストールする
(5)SSLでの接続を有効化する
こんなところでしょうか。
自分専用のファイルサーバーならば、Sambaを利用してローカルネットワークからのみのアクセスに限定した方が、セキュリティー面でも安全です。外部ネットワークからのアクセスを許可するクラウドストレージサーバーは、サイバー攻撃の対象になるリスクがあります。
ですが今回は自分のセキュリティー知識を深めるために、そのリスクを承知でNextcloudを使用したクラウドストレージサーバーの構築に取り組もうと思います。
次回予告
さあ、用途が見つかったところで、作業に、、、と言いたいところですが、長くなってきたので続きは次の記事にしたいと思います。
次回、Ubuntu Serverのインストールと初期設定をやっていきたいと思います。ご刮目ください!
最後まで読んでくださってありがとうございます。