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87歳のおばあちゃんからもらったお年玉でTwitter広告を買ってみた

こんにちは、中川リョウ(@ryonotrio)です。1988年生まれで広告代理店でコピーライター・PRアーキテクトという仕事をしています。「恥をかける人」というテーマで最近書いています。

「発信力を上げてください」

昨年末、書籍の打ち合わせをしているときに、担当編集者の方に「発信力を上げてください」と言われた。

広告の仕事をしていると、どれくらいその広告がリーチするかという視点で人の発信力を気にすることはこれまでにあったが、自分の発信力を本気で考えたことはなかった。(勝手な話だ)

正直そんな簡単に言うなよと思った。笑
でも、客観的に見たらそりゃそうだよなとも思った。

年末からnoteとTwitterを本格的にはじめたのもそれがキッカケだった。最初は何からはじめていいか分からなかった。でもとりあえず、書いてみようと。

行動を変えないと、人は変わらない。

年末に結構な時間をかけてnoteを3本書いてみた。読んだ時間を無駄だったとは思わせない内容になったとは思う。でも、なかなか記事のいいね!は伸びなかった。

いいね!が欲しい

全く動く気配のないnoteの記事のいいね!の数とにらめっこしながら、ある「当たり前」なことに気づいた。
**
どんなに時間をかけて書いても、知ってもらわないと読んでもらえないのだ。認知してもらわないとはじまらないのだ。**

そんななか、年始に久しぶりに実家に帰った。31歳にもなる孫は、87歳の祖母から2万円ものお年玉をもらった。おばあちゃん、ありがとう。

僕はスニーカーが好きだ。「おっラッキーこれで、新しいスニーカー買おっと」(最低の孫だ)一瞬頭によぎった。

けど、87歳のおばあさんから働き盛りの31歳の男が巻き上げた大金2万円。せっかくなら自分の未来につながるお金の使い方をしよう。(31歳にもなって87歳のおばあさんからお年玉もらってていいのかという議論があると思いますが、それは本当にそのとおりだと思います)


そこで僕はTwitterの広告を買うことにした

広告の仕事で、Twitterを使った企画をすることはある。でも普段デジタル広告の運用の作業などは直接やっていないため自分の勉強のためにも調べながら作業を進めてみた。

個人で購入できるTwitterの広告には大きく2種類ある。この2種類を試してみることにした。TwitterのPC画面からは、左側のメニュー"プロフィール"の下”もっと見る”から”オートプロモート”か"Twitter広告"を選ぶことができる。

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1オートプロモート月額9900円で、ユーザーからの反応がいいツイートを広告として自動配信してくれる。フォロワーを増やしたいアカウントと相性がいいとのことで利用。細かい設定が要らず(逆に言うと出来ず)簡単に始められる。マリカーでいうとダッシュキノコを使ったときのような、一時的にブーストさせるようなイメージだ。

1/10現在、1/4〜1/10の7日間で11人のフォロワーを獲得した。

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オートプロモートの詳細はコチラ

2Twitter広告フォロワーを増やす、ウェブサイトへのコンバージョン、ツイートへのエンゲージメントなど、複数の目的からひとつ選んで広告を配信することができる。今回は書いたnoteをシェアしたTwitterの投稿を広告配信してみた。ツイートそのものを広告として配信する、プロモツイートというやつだ。

若手ビジネスマンを想定してnoteを書いていたので、ターゲティングは以下に絞って出稿した。言語:日本語 / 年齢:20-39歳 / 興味分野:ビジネス、キャリア、広告、マーケティング

予算5000円 → 結果5144円
*運用型広告なので結果の金額には多少ズレがある。
1/5〜1/10の5日間で予算を使い切った配信の結果は以下。

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インプレッション(ツイートを見た人):24,629
内オーガニック(広告関係なく自然に見た人):717
内プロモーション(広告で見た人):23,912

エンゲージメント総数(いいね!RTなど):487
内オーガニック:37
内プロモーション:450

リンクのクリック数(noteまで飛んでくれた人):81
内オーガニック:20
内プロモーション:61

ツイートから直接フォローしたユーザー:24

広告配信前の目的選択時に、フォロワーを増やすことを優先するなら「フォロワー(プロモアカウント)」。記事を読ませることを第一優先にするなら「ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン」を選ぶべきだった。と記事を書きながら思った。

目的別Twitter広告の一覧はコチラ


相手のメリットになることを話す

ちょっと考えれば当たり前のことなのだが、有名人じゃない限り
相手にメリットのないことを呟いてもフォロワーは増えない。

前提として
誰もあなたのことなんかに興味なんてない。

誰も僕が
大戸屋のチキンかあさん煮定食が死ぬほど熱いけど好きだとか

M-1の放送の日に偶然モナカを3つ食べていたとか

全く興味ないわけで。

相手にとってメリットもあって、自分も続けられそうなことを考えてみた。そこで、今海外で話題になっている広告の解説を始めてみた。このテーマを選んだのは理由が3つある。

1:競合がいないこと
海外で賞をとった仕事を解説している人やアカウントはあるけど、いま話題になっている広告を解説している人は意外といない。賞は広告の結果が出てから応募するという特性上、実施は受賞年の前年に行われているものだったりします。下手すると1年半前くらいに話題になってた広告ってことに。

日本の広告ではなく海外に絞ったのは、自分自身が日本で広告の仕事してて同じ市場にいる他人がつくった広告をシェアして自分がいいね!をいただくってことに少し抵抗があるというのが理由だった。

2:続けられそう
元々僕は広告キャンペーンオタクだった。プロモーションとかアクティベーション系の施策が大好きで入社した2011年以降のカンヌ受賞作は、大体何年の施策だったかまで暗記している。ただ海外のCMに対しては現地の文化や笑いに対して理解できないものがあったりと苦手意識があり、避けてきた。これが3つ目の理由に繋がる。

3:自分の勉強になる
昨年カンヌでクリエーティブアカデミーに参加したとき、たまに皆の話題から置いてけぼりになるときがあった。最初は「英語力」の問題かな?と思ったが、よく聞いてみると分からないのは英語ではなく「話題」だった。いま話題の映画、ドラマ、コンテンツ、監督など。

Twitterひとつとっても、海外と日本ではトレンドに流れるハッシュタグが全然違う。投稿をしていくために一度自分のフィルターを通すので、どんな話題が、どんな文脈で、どんな単語で語られているのかの勉強に。そしてリアルタイムのキャンペーンを追っかけることで、PRの勉強に。どんな会社が、どういうものを作ってるのかの勉強になればと。


改善の結果
もりの原野さん、東京ピストルの草彅さん、GOの三浦さん、Whateverの富永さん、ブルーパドルの佐藤ねじさん、NEWPEACEの新平くん、新著『言葉ダイエット』発売中の橋口さんなど、たった1日の間に150人を超える尊敬する先輩・後輩たちにフォローいただいてしまった。

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残額の5000円


残った5000円の使い道ですが、この記事をTwitterでシェアしてまた広告配信してみたいと思う。おばあちゃん、ありがとう。(うちのおばあちゃん、かわいいでしょ^ ^ ♥)

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