ダイバーシティフェスティバル2022〜そのアフターが真のダイバーシティだった話〜
去る6月11日土曜日、@赤坂サカス。
この日の私は急遽イベントスタッフをしていた。
ふだんは滅多にやることのないカメラマンなんかをしたりして。
親友がスタッフをしている【こころMojiアーティスト】浦上秀樹さんと、竹灯職人:けんちゃん の作品に惹かれて。
特に口で文字を書く【こころMojiアーティスト】浦上秀樹さんの作品については、凄すぎてひと言では説明できないのでぜひ彼のサイトを見てほしい。
登壇した友人と後輩と食事をしていたら、とても素敵なことが起きた!
この日のステージでは、友人でもある車椅子インフルエンサーの中嶋涼子さんの講演なんかも行われていて、幸運にも間近で聴く機会にも恵まれた。
やはり圧倒的に場慣れをしているし、圧倒的に面白い。さすがの緩急に、聴く者を惹きつけるユーモア。とても勉強になった。
そんな涼子さんの講演終了後は、その場で出会った人たちと交流し、イベント終了後には、同じくePARAユナイテッドメンバーのTSUBASA&ママと一緒に軽く打ち上げへ。(チームメイトとはいえ、演者とごはん行けるなんて贅沢だよねw)
もはやお馴染みになってきたメンバーでしたが、車椅子3台で入れる店がなかなか見つからず、そこは正直まだまだバリアを感じつつ…。
それでも、ようやく入れたお店の店員さんがめちゃくちゃ優しかったらしく、僕が2回目のエレベーターでようやくB1Fに降りていった時には、すでに車椅子3台分の席がセットされていました。
(どうやら声を掛けた瞬間に「大丈夫ですよー!テーブルセットしてきますねー!」と言ってくれた模様。沖縄料理店だったんだけど、現地の大らかさと優しさが乗り移ったのかな??笑)
そしてここで、涼子さんの人気を身に沁みて実感する出来事が…!
夕食も終わりに差し掛かった頃、なんと背後から「今日の講演会見ましたー^^」と声をかけて下さっている方がいるではありませんか!
これは後から分かったことですが、この方は若くして1度ご自分の子どもを天国へと巣立たせる役目を終え、この時すでに生後5日で新しく養子として迎え入れた命を2週間(※当時)、とてもとても慈しみながら育てられていました。
五体満足でなくたって関係ないんだという強く優しい想いがひしひしと伝わってきたからこそ、「この子は絶対幸せになれる運命だと思うんです!」という言葉は、すごく凄く胸に響くものがありました。(個人的に人つなぎもできてよかった!)
物語はこれで終わりません。
まもなく個室の扉が開き、ふと目を向けるとそこには大きな車椅子に乗った小さなお子さんたちがたくさん。その瞳はみんなキラキラしていました✨きっと一緒にいるお父さんお母さんたちがみんな笑顔だからかな^^
実は彼らもその日、ダイバーシティフェスティバル2022に出店していた同志、いわば出店仲間なのでした。
「18トリソミー」という染色体の病気とともに生きる子どもたちの存在を知ってもらおうと、すでに全国各地で数十回、写真展を開催しているとのこと。
その日は団体のアイドル的存在だという中学2年生の虎大(とらひろ)くん親子をはじめ、みんなの可愛さとカッコ良さ、そしてご家族の温かい雰囲気に、とっくに成人を越えて少し先を生きる私たちは、すっかりメロメロになったのでした(笑)
ダイバーシティフェスに出ながらもその後なかなか入れるお店が見つからず、「ダイバーシティって何?」ってなりながら車椅子3台でお店を探し回ったことに大きな大きな意味がありました。
無駄な時間って本当にない。
そんなことを肌で感じた素敵な1日でした。
日々の素敵な出会いも皆さんにシェアしていきたい!
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