書道を通して初心に還る
挑戦すれば道は拓ける。
今日は自分にとっても、そして何より相手の方にそのメッセージを伝えるために、ある方を自宅に招いた。
書道を教えたい!需要があれば…
「車椅子や障害のある方に(私の強みである)書道を教えたいんです。需要があるかどうか、長野さんに相談したくて」
そんな相談を受けたのはつい先日のこと。
その後、「すでに訪問でそのような活動をされていらっしゃる方を知りませんか?」と聞かれたけれど、この世界に疎く無知な僕はとっさに、障害がありながらも多方面で活躍するおふたりを紹介した。
書家の金澤翔子さんと、こころMojiアーティストの浦上秀樹さん。
どちらも八面六臂の活躍が止まらないクリエイターである。
それでも「なぜ僕に?」と思ったが、どうやら日々ブログなどを読んで下さっていて、不器用ながら仲間の力を借りながらもがき続けている姿に何かを感じて下さったらしい。
それならば…。
まずは体験してみることにした
やってみて何を感じるか、自分が楽しいと思えるかどうか。
そんなふうに書くと上から目線だけれど、需要があるかなんてやってみなければ分からない。でも、それならばまずは自分が体験した感想を正直にお伝えしよう。そう思った。
書道の経験は小学校の授業と、大学時代に教職課程を履修していた21歳の秋、「教科教育法(書写)」を履修しただけ。
まずは[いろはにほへと…]の模写で感覚をつかみ、しばらく好きな文字で練習した後、1時間のレッスンで最後に書いたのがこちら。
つまづくこともあるけれど、幸せ感じて道を拓く! 2021.11.2(サイン)
「前例がないからこそ価値があると思います」
これは僕が最後に伝えた言葉だ。
率直に僕はめちゃくちゃ楽しかったのだが、まだ誰もやったことがないからこそTryする価値があると思う。もちろん人それぞれ感じ方は違うけれど、誰かがパイオニアにならなければ前例は崩れない。
前例を前例のままにせず、1つの”事例”にするために。
せっかくなら、ファーストTryは失敗ではなく好事例になってほしい。
これからも想像しながら僕にできることを皆さんと共に。
(※まだ1レッスンの時間も料金も決まっていないとのことなので、興味のある方はぜひ相談してみて下さい!)
おまけ…書心に浮かんで伝えたこと
・生まれつき脳性麻痺のある僕は、丸みの多いひらがなや画数の多い漢字が難しい。
・普段ペンを握る5〜6割の力で持たないと、すべての文字が潰れてしまう。
・もし寝たきりの方のところに訪問される場合は、紙を固定したり、墨汁を筆のところまで持っていったり、紙の材質を(筆圧のコントロールが難しい方もいるので)変更するなどの工夫も必要。
→墨汁を筆のところまで持っていくサポートがあるだけで、筆を口に加えて書く方にとっては何度も口を開けて咥え直す手間が省ける(と思った)。
長野僚への講演依頼はこちら↓
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いただいたサポートは全国の学校を巡る旅費や交通費、『Try chance!』として行っている参加型講演会イベント【Ryo室空間】に出演してくれたゲストさんへの謝礼として大切に使わせていただきます。