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力の抜けた場の創り方

 力を抜いた、だとなんだか意図的な感じがするから、なんとなく力の抜けた、くらいがちょうどいい。

 今日はマガジンでも○○シリーズでもなく、久しぶりにこの場でもリアルタイムの想いというか新作を書きたくなったので、こうしてゆるく言葉を紡いでいる。

 たとえいつものように自宅にいても、たまには感情に逆らわない生き方をする(時間を過ごす)だけで、この場がいつもとは違う力の抜けた空間になるような気がする。

”信頼”の副作用

 8月10日、14日のイベントで気付いたことがある。それが”信頼”の副作用である。

(※両日に何があったのかについては、過去の記事をちょっとだけ遡って探してみてほしい)

 副作用というとなんだか負のイメージがあるかもしれないが、ここでお伝えするのは正の効能である。まず、「イベントに呼んでもらえるだけでありがたい!」 

 この気持ちが強ければ強いほど、僕は力が入る。”結果”を残そうとするから。ここで言う結果とは、顧客満足度を高めること。今の自分は大体経験を言葉で直接伝える仕事をしてるから、”聴き心地”とでも言うのかな。

 力みすぎると脳性麻痺特有の”障害”が出る。声が掠れ、表情が硬くなり(強ばり)、そして咳き込む。

 でも、今回はそれがなかった。

相手から滲み出るもの

 なぜか。

 それは相手が心からその場を楽しみ、僕という1人の男に興味を示し、リスペクトしてくれたからに他ならない。もう、これ以上のものはないし、これ以下でもない。

 場のきっかけを作ってくれた方とは、短い期間の中で対話を繰り返した。そして、僅かな(募集)期間の中で集まってくれた方々とも、やっぱり対話を繰り返した。背景はどうあれ、その場に集まってしまえば主催者も参加者も関係ない。僕はそう思う。

 主客一体で創り上げる。この言葉、最近のお気に入りだ。

 事前の準備は大切だが、準備(を披露する)のための本番ではない。本番の(選択肢)を増やすための準備だ。準備は自己満足するまでやればいい。だが、本番で自己満足しているようじゃだめだ。矛盾しているかもしれないが、大切なのはあくまで顧客満足度だから。

 僕はその場にいる仲間が満足している姿を見て、満足したい。2020年の夏、心からそう思っている。



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長野 僚
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