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美魔男あらわる

ここ5年くらい地元の2000円カットに通っています。2000円カットはジャンプもパーマもない、まさにカットだけの店舗。でも同世代の店長さんが30分ぐらいかけて、ていねいに話しながら切ってくれるので満足しています。

しかし今、髪が長くなり耳にかけていた前髪が前に落ちるとうっとうしくてしかたりありません。パーマをかけることにしました。

はて、でも、どこでパーマをかけていいのかいまさらわかりません。そこで妻の通う美容室の方にお願いすることになりました。

いざ向かってみると場所は原宿表参道。裏通りに入ったとてもシックでセンスのよいおしゃれなお店です。

私は何年かぶりかの表参道にドキドキバクバクしながら美容室に足を入れました。

黄色の枠組みとむき出しのコンクリート感で内装されたお店は、「かっこかわいい。。」のひとこと。

こんなお店にわたしのようなおじさんがふらつきながら入っていいのか。。と思いながらも、挙動不審にドアを開けると、お店の人がいらっしゃっいませ!と迎えてくれました。

みなさんとても感じがよくていねい。そして担当の美容師さんはお店の店長さんでカット歴10年のとても気さくな方です。きらびやかな明るい格好は素敵です。

着ているファッションはまさに妻が普段している格好そのもの。これは2人とも気が合いそうだなーと思いました。

さっそくスタイリングについて相談に乗ってもらうのですが、驚いたのがテキパキしていること。パーマの度合いから、雰囲気、刈り上げ方、後方の形など、あっという間に判断してくれます。

ただ当初言おうと思っていた、『ダイナマイト』のときのBTSのジョングクの髪型!とはいえませんでした。

「BT、、、」までは言えたのですが、とっさに、「ビーティー、、、、うーん、ゆるめのパーマがいいですかね。。」とかまごつきましたね。

このときは自分に自信が持てませんでした。私がジョングクなんて口にしていいのかしら。。と。しかし相談の中でイメージは伝わったかと思います。

それにしてもカットは早いとは聞いていましたが、その技術に驚きます。早い早いの20分ほどでしょうか。うまい人ってカットが早いんですね。

会話も上手です。相手の話を引き出しながら、その末尾に乗っかって自らの話を展開させふくらませていく。これは取材の会話術と近いなーなんて思いました。

そんなこんなで私は生まれ変わりました。とてもかっこよくなりました。

そう「美魔男」になったのです。

「美魔女」がいるなら「美魔男」がいてもいいと思うのです。まあ美魔女とよばれる人たちのスタイルはやや性差を強調している印象なので、、好あmり好みではなのですが、、、

はい、美魔男は性差も年齢も薄まる最強スタイルです。

そんなこんなで美魔男ができあがりました。なかなかの美魔男なんじゃないでしょうか。

ふんわりパーマでかわいく仕上げていただいたので、「美」は成立しました。「男」もいちおう生物学上は成立していますね。

さて「魔」はどこでしょう。私の中の魔とはなんでしょうか。魔的要素、、、がまるでない。せめて少しでもセクシーがあれば。私の中のセクシーよ目覚めよ!!カット中にはそんなことを考えていました。

しかし最後セットしてもらうと何とジョングクになっていましたよ。

いまなら答えられます。「Yes。わたし44歳ジョングクです」。

カット後、わたしはおもむろに席から立ち上がると、お店に感謝を伝え颯爽と表参道を歩きます。

美魔男が誕生したのです。街ゆく人が私の美魔っぷりに振り向いているようです。フフフ、今日もイケてるな。わ・た・し。

「美魔る」。そんなことばがこれから流行るかもしれません。

おっと、そういえば魔は見つかりましたね。この盲目的なまでの思いこみと自信こそ私の中の魔ではないでしょうか!

美も魔も男も成立させたわたし。そんな私が美魔男としてファッション誌の表紙を飾る日もそう遠くはないでしょう。

みなさん、美魔男にて有名になるわたしの文章を読めるなんて貴重ですよ。ここでいいねを押していたらすごい勲章になるかもしれません。コメントで会話でもしたらすごい栄誉かもしれませんよ。

そう、いまこそ美魔男の夜明けなんですから

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