空手の『演舞』って実生活でも使えた
妻の寝相
寝ているといつも妻が大の字になってこちら側にアタックしてくるので
今年になってクイーンサイズのベッドに買い替えました。
彼女の言い分によれば
ベッドが小さくて落ちそうだから私の方によってくるので
ベッドが大きくなればスペースもできて問題なしとのこと。
で、結果、
クイーンにしてどうだったのかというと問題はまるで改善されていません。あいかわらず彼女が大の字になって中心に寝て
私が壁側のすみにへばりつきながら寝ている構図です。
しかもこないだは散々でした。
彼女は真夜中に夢でも見たのか
こちら側に『パンチ、キック、ヒザ蹴り』という
三連打を食らわしてきたのです。
私は
一発目のパンチ(後頭部に入った)で跳ね起き
二発目のキック(腰に入った)でングッという声を漏らし
三発目のヒザ蹴り(背中に入った)で息が止まりました。
それもリズミカルにパン、パン、パンと三連打ですから
深夜3時ごろに打ちのめされたこちらはたまったものではありません。
振り返って彼女を見ると
なにごともなかったようにスヤスヤと寝ています
とりあえず危険を回避するために足を使って
「せーの、せーの」と彼女を向こう側へ押しやります。
突然の演舞
翌朝、この件について
「パンチとキック、ヒザ蹴りを繰り出してきたよ」と文句を言うと
「ぜんぜん覚えていない」と言います。
私は悔しいので、その場で立ったまま
パンチ、キック、ヒザ蹴りの三連打を彼女に向かって放ちます。
もちろん空に向かってです。ハッ、ハッ、ハッ、と息がもれます。
まるでオリンピックで話題になった空手の演舞です。
演舞とはいわば型ですね
清水選手や喜友名選手の活躍(気合の表情含む)で有名になりました。
そこで私も気合をいれた顔芸(憎しみフェイス)も加えたら
あらどうしたことでしょう。スッキリしました。
人間、憎き相手を前に思いっきりにらみをきかせるだけでも
だいぶスッキリするようです。
齢43にして勉強になりました。
妻は最初「あら、この人どうかしちゃったのかしら」と
びっくりした顔でわたしの様子を見ていましたが
そのおもしろさに気がついたのか「もう1回やって」と
何度もおねだりします。
私はそのたびに
呼吸を整えて、パンチ、キック、ヒザ蹴り、顔芸を一瞬でこなします。
その身のこなしといったらやればやるほど決まって行きます。
なるほど、演舞ってすごいなと実感。
空に放つだけで気持ちも落ちついてきました。
「こ、これは使える。。。」家庭内不和には演舞だな
いやいや政治不和、社内不和、学校不和、ネット不和、ぜんぶ使えるぞ。
お互い向かい合って演舞合戦をすれば
世の中平和になるのではないだろうかと実感したのです。
みなさんも憎き人の前では演舞を試みてはいかがでしょうか。
いや、目の前にいなくてもスッキリするはず。
憎き相手を想像して演舞をやってみましょう。