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自動消毒器にジラされる日々

自動消毒器をいたるところで見かけるようになりましたね。なかには消毒と検温を同時にできるものもあるなど、その種類も豊富です。

が、しかしですよ。私はここ最近何にイライラしているかというとこの自動消毒器ですよ。別名ディスペンサーでしょうか。最近お世話になっていることは重々承知でっさ。

カフェでもスーパーでも、家電量販店でも、もはや置いてないところはないこの機械ですが、どうにもなんともどうにもならなく私とタイミングが合いません。性格の不一致。価値観の違いでしょうか。

こちらのイメージではですよ。おねだりするように両手を差し出したそのタイミングに合わせて「シューッー」と出てくるといいのですが、

そんな機械に出会ったことがありません。たいてい「あれれ、壊れているのかな。。」なんて考え、手を離したそのとき時間差攻撃のように消毒液が噴出する始末です。

指先にだけかかかって後は下に思いっきり放出されています。その脱力感といったらたまりません。

ときには本当に壊れているときがありますが、手を差し出して待っていたら何も起きないので、「フフフ、ここは素知らぬ顔で入店しよう!」としたら、足で踏むペダル式のやつがいるなど、、、もうやだ。豪語同断ですよ。

たまにまったく反応がないので、「もはや待てん!!」と手で消毒液をもみこむふりをして入店しますが、これは、その、まあご愛嬌です。。

それにしても、いつもいつも焦らされる感じには腹が立ってしまいます。こちらは好意を持って毎回拝むように手を差し出してやっているのに、その思いにバチっと合わせてくれないなんて。もう

好きになってしまいそうです。

まるで追いかけても追いかけても捕まらない魔性のミューズのようじゃありませんか。ああ、なんだか術中にハマってしまったようで、どうやら気になってしかたありません。

ああ、自動消毒器。ああ、自動消毒器。

これぞ自動消毒器の高等テクニックでしょうか。焦らし焦らされがいいと言いますものね。だからこないだは、あえてこちらから早く手を離してしまうなど、焦らしてやりましたよ。

その後ろ姿といったら、自動消毒器、プラスチックな外観とはいえ、なんだか寂しそうで、ふふふ、やってやりましたよ。これぞマル秘テクニックでしょうか。

しかし、結局はね、やっぱり「待つ」というのは大事なんですね。手を差し出しても反応がない。いらいらしてきても「あせらない。あせらない」。じっと待っていると、期待に応えてあの消毒液を噴出してくれるのです。

おや、おや、どうやら私の大人としての包容力が足りなかったようですね。まだまだ未熟者です。コツがつかめてくると、すべての愛情に応えてくれるように、息がだんだんと合ってきました。

はて、なんの話をしていたのかすっかり忘れました。そして私はいったいどこに注力しているのでしょうか。が、もはやどうでもいいのです。今日もあと残りがんばりましょう。

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