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私と藤井風

私は、“推し”という言葉が、まだぜんぜん嫌いだ。
最近では“推しっていう言葉が嫌いスタンス”こそむしろありふれていて時代遅れみたいな気もするし、そろそろ私も慣れて、風くんのことを人に話すとき、すんなり「私の推しなんだ♡」と言えるようにならなくちゃいけないんだと思う。
でも、風くんは、私の"推し"なんかんじゃない。
“推し”なんて言葉におしこめられない。


"推し"って画面上で見ているだけなのに、強烈に惹かれる存在だよね。
それはもはや、激烈な恋、ではないか?
だけど自分には手が届かないってハナから諦めて、絶望的に叶わない恋なんてただ辛いだけだから、“推し”っていう言葉でお茶を濁して、自分の心を守っているんでしょう?


そうだよ。
はじめから"推し"なんてどこにもいないよ!
ただ、好きな男(女、人間、もの、キャラ、動物など)が存在しているだけだよ!


だから、私は風くんを自分の"推し"だと思ったことなんてただの一度もない。
「風くんを推している」と誰かに言うくらいなら、「風くんにガチ恋している」と話してドン引きされた方がまだマシである。
それに、私に好きな人ができるときは、風くんよりもその人に魅力的だと思う部分があるから好きになる。
ちゃんと比べる。比べて好きになる。
愛情を分割することはできない。
もちろんそれが良いこととも、思っていない。
(推しや生活を愛でながら相手のことをふんわり好きでいる、それぐらいの軽さがちょうど良いってことも、わかってるよ。
恋や愛を絶対的なものとする考え方はしんどいし気持ち悪いよね。)


でもさ、自分の恋人がTWICEのモモのこと“推し”って言ってたら、なんか切なくない?
そんな2文字で、納得できなくない?
「ほなお前、モモりんに告白されたらモモりんと付き合うんけ?
ほなカノジョはワシやなくてええのう!
モモりんとワシ、女の子として比べてどっちが好きやねん!はっきり言うてみ!
モモりんなんか?モモりんなのか?そらモモりんの方が可愛いもんなあ!
ほな最初からモモりんと付き合っとけや!」
(※TWICEのモモ様、勝手に例に出してすみません。)


物分かりの良いカノジョにも奥さんにも大人にもなるつもりは一生ないから、私は「推しは推しだよ~」理論に頷けません。


いつか恋をしたり結婚してしまったら、もう風くんのこと大好きって言えなくなる。
というか唯一の大好きな存在はそのときの相手になってしまう。
こんなにも深くて大きな風くんへの気持ちが、すごく儚いことを知ってる。いつかなくなる。
だから、今のうちに、残す。


で、とち狂っている私は画面上の人を好きになったときに何をしたのか!?
私が港区女子になってエロ飲みなどで風くんとすれ違い、「ずっと大好きでした♡」と伝えたところで「ありがとぉ言うてますけれどmore…」と返してもらえたらまだ良い方なのである。


“風のオンナ”になりたいのなら、ファンでいるだけじゃダメだめなんだ…
せめて、風くんと同じ重さの十字架を背負ったオンナにならなくては!
と決意を固めて、私は小説を書き始めたし、YouTubeチャンネルを立ち上げた。
(ここで明かされる、キモすぎDrummerRyoチャンネル誕生秘話)
(ちなみに、私が初めて書いた小説は風くんへのガチ恋感情を綴った作品「お茶を濁さないで」)

私も風くんみたいな作品を残したいよ。
私が死んでも私の作品は誰かを泣かせたり笑わせたり救ったりするから、今はひとりぼっちでもカメラの前で喋るし、書く。
今の私が苦しいとか楽しいとか寂しいだとか、そんなことはどうでもいいんだ。残すことに意味があるんだ。
私だって風くんみたいに、18歳のときのどうしようもない私みたいなあなたのこと、助けたいんだよ。


与えられることを待つのではなく、自分から与えることによって初めて幸せになれると教えてくれてありがとう。
創作が苦しいのではなく、創作の周りのビジネスが苦しいだけだということに気づかせてくれてありがとう。
ただ、自分が良いと思うものを真剣に作るだけで人の心はちゃんと動くって教えてくれてありがとう。
神様や善、永遠を何度も信じさせてくれてありがとう。
いつも助けてくれてありがとう。
私が私として生きるきっかけをくれてありがとう!


私は、あなたのようになりたい。
風くんは、私の優しい神様だよ。

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