少し前の話ではありますが、2018年1月に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を示し、「モデル就業規則」から副業禁止の規定を削除しました。この背景には、内閣の掲げる「働き方改革」が大きく影響しています。 モデル就業規則では、副業・兼業という章を新たに作り、下記のように記載しています。 ・・・ (副業・兼業) 第68条 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。 2 労働者は、前項の業務に従事するにあたっては、事前に、会社に所定
10代の後半のころ、慣れない一人暮らしをしながら仙台の予備校に通っていた。 通っていた予備校の横にあるコカ・コーラの自動販売機で、何も臆することなく、ジュースを買う友人を遠くからぼんやりといつも眺めていた。 ・・・ 2000年当時は今の円安と全く逆の状況で、円高不況といわれ、失業率は過去最高水準を更新し、日本景気は悪化を一途を辿った。実質経済成長率はマイナスに転じるなど日本経済がデフレスパイラルに陥るのではないかと連日報道されていた。 そういった世の中の経済動向とは一切
約3年にも渡るコロナの乱痴気騒ぎも落ち着き、先日から2類の感染症分類から、5類相当に分類変更された。コロナの期間は本当に色々あった。。 色々と思うところはあるが、それはまたの機会に。 もうだいぶ騒ぎが落ち着いてきたので、整理の意味でもコロナ禍での社内でのやり取りを。 コロナ禍で、あらゆるものが制限され非科学的なトンデモ話や数値に基づかない様々な政策が実行された。なんだよ、アマビエ様って。甘エビかと思ったよ。 有無を言わさず理不尽を強いる制限や個人の行動の自由を奪うものは、や
人事関連の仕事をもうかれこれ十数年しているが、採用マーケットの変化は人事領域の中でも特に激しく、その時々の市況感で大きく変わるものだ。絶えずアンテナを張っておかないと、今どういった状況なのかを見失ってしまう。 サービスを提供している事業者には申し訳ないが、市場調査の意味で、ダイレクトリクルーティング型サービスに自身の職務経歴書をさらすことで、今の採用マーケットの状況を確認をしている。どういった会社が今成長しているのか、どういった企業からどのくらいの年収でオファーが来るのか、そ
サービス残業とは、就業時間外に働いているにもかかわらず、その分の給与が支払われない労働のことです。当然ながら、労働基準法で禁じられていますし、会社と労働者間で取り交わされている雇用契約に違反しています。 一部の優良企業に勤める方をのぞき、ほとんどのサラリーマンがサービス残業をいたしかたないものとして受け入れている現実があります。 労働の対価を支払わずに、働かせるのはただの奴隷労働でしかなく、奴隷制度自体を否定することで、近代社会は成立しました。つまり、日本は労働や雇用に関
「人事に必要な知識」と聞いてまず思い浮かべるのは、労働法や民法など人事領域に関連する法律知識ではないでしょうか?法律をマスターしたり、資格を取得することが、人事担当者としての第一歩だと思っている方も少なくないように感じます。 しかし、専門的な法律知識は実はそこまで重要ではありません。なぜなら、法律知識はその分野の専門家、例えば労務関係であれば社労士に、個別のトラブルは弁護士に聞けば解決することだからです。法律の丸暗記や過去の判例の収集といった「お勉強」は必要ないのです。
20代の頃に知り合いに誘われて、渋谷のセンター街を抜けた場所にある会場で頻繁に開催されるセミナーに、付き合いでたまに顔を出していた。そこに出入りする人は独特の雰囲気を持っている人がとにかく多かった。ちょっと浮いているというか、浮世離れしているというか、大学のサークルのノリともまた違う人種の集まる場所だった。 そこで行われるセミナーには、どっぷりとハマっている会員だけではなく、誘われて興味本位できた人やなん事情も説明されないまま連れてこられた人まで様々なスタンスの人が参加して
30代のはじめ、渋谷の道玄坂を登りきった雑居ビルの中にある小さなベンチャー企業に勤めていた。看護師の転職サポートの事業立ち上げをやるとのことで、入社した企業だ。業界の知識もなければ経験もない状態で、人手も足りなければ、あれもこれもやらなければと、とにかく毎日10数件の電話面談をやっていた。当時は今ほど、看護師転職サービスというものが存在せず、連日たくさんの問い合わせがWEB経由からあり、それに対して、片っ端から電話をかけて対応していた。 看護師の転職というのは、時期によって
都心から高速で1時間もかからない工業団地に、最近Amazonの大規模な物流センターができた。自宅は工業団地のすぐ近くにあり、週末の買い物がてらよくその前を車で通る。そのたびに、黒塗り背景に白と黄色の文字のロゴマークが目に飛び込んでくる。街の風景に似つかわしくないほどスタイリッシュな看板がでていて、ひっきりなしに大小のトラックが出入りしている。 Amazonは自動化が進んでいて、工場内は多くのロボットが稼働していると内部を見学してきた知り合いづてに聞いたことがある。 あまり親
ご自身の時給って計算したことがありますか? 私は社会人1年目によく計算をしていました。 当時は就職氷河期の真っただ中で、正社員はサービス残業があたり前で、毎日、日付が変わるまで働いていました。学生アルバイトよりも何故か給与が少なく、その割に労働時間が異様に長かったのを今でも覚えています。当時はブラック企業という言葉も一般的ではなく、周囲の友人も同じような環境で働いていました。 手取り金額を実労働時間で割った金額を電卓をたたいてだすと、学生アルバイトの半額程度しかなくどうし
転職希望の方とお話をしていると、「未経験だけど、人事とか広報とかやってみたいです!」と、1度ならず何度も何度もデジャブのように、目を輝かせて将来の希望を聞かなければならい場面にしばしば遭遇します。 やったことのない方から見れば、一見華やかに見える人事というポジションですが、実際は、アヒルのように水面下ではばたばたと、時に土まで巻き上げる勢いでもがきながら前進しているものです。 人事の仕事について誤解が多いので、実際は何をしているのか人事の立場からお伝えできればと思います。
過激なタイトルですみません。一昔前にバズった某IT企業の方の名言です。 さて、本題へ。 当社は複業メディアを運営しているため、普段から複業でお仕事を探されている方とざっくばらんにお話をさせていただいています。実際に直接ご来社いただいてお話させていただくこともあれば、海外にお住まいでWEB上でお話をさせていただくこともあります。 政府が働き方改革の一環で、副業解禁をすすめているため、非常に多くの方にご登録いただいている状況です。 そんな中で、最近特に思うことあり、本エントリー
以前読んだ本で、失われた20年に日本で一切イノベーションが起こっていなかったと言われるが、そんなことはない。イノベーションはたしかに起こっていたという話があって、その「イノベーション」がいまだに我々の事業に大きく影響をしている。 1990年代末に始まった就職氷河期には、各種メディアが「新卒で正社員になれなければ人生終了」と大騒ぎをした。それを真に受けて、正社員という職に若者が大量に採用された、たとえそれがどんなに待遇が悪かったとしても。 とくに飲食業や学習塾を中心に、純粋な
転職を機に今までやったことのない業界や職種にチャレンジしてみようと、求人情報を詳しく確認すると、ほとんどが経験者優遇や、必須要件に3年以上〇〇のの経験があることと書かれてて、一気にテンションが落ちますね。特に人事職ではその傾向が顕著です。 経験者優遇といはいえ、はじめから経験を持っている人はおらず、誰もがは最初は未経験だったはず。では、どういうキッカケで未経験で人事部に配属されるされたのでしょうか。「新人」は、果たしてどんな人が選ばれる傾向があるのでしょうか。 一言で「新人
企業における人材の採用は、会社の将来を左右するとても重要な仕事です。その採用活動の過程において、「面接」をしない会社はほとんどありません。今までの常識では「面接」が非常に重要視されてきたからです。 しかし、統計学の世界では、「面接でわかるのは、採用に必要な情報の1割程度」と言われています。ひと昔前までは、実際に対面してその人柄を判断するのが全てという風潮が主流でしたが、じつはこの考え方は古臭く間違った認識なのです。入社後のミスマッチに悩んでいる経営者・採用担当の皆さん、まず