信頼関係を築くためにやるべきこと Vol.2
「聞くは一瞬の恥。聞かぬは一生の恥」
「約束時間を守る」と同じように、上司や先輩から右も左もわからない入社一年目のときによく言われて今も大事にしていることがあります。
「わからないことはすぐに聞いて」と言われてすぐに聞くと、「まずは自分で考えて」と言われたことがあります。真逆に思える2つの言葉。「結局、どちらを大事にすればいいの?」と思った経験とともに大事なことを学ばせていただきました。
本当に「まずは自分で考える」が正しいのか?
私が会社に勤めていたころは、時間をかけてでも「まず自分で考える」ということを大事にしていました。
結論だけを言うと、言われた言葉だけをただ受け取っているだけであれば、信用も信頼もされることはありません。それは、会社はもちろん、友人関係や恋人関係、家族関係でも同様です。
上司や先輩に相談する前に自分の考えを明確にして、意見も準備してから質問することも大事です。
私自身、独立してから様々な業界や仕事に関わる人とたくさん出会ってきました。
そうして視野が広がっていくにつれて、「わからないことがあったら、まず相手に質問する」という習慣ができました。
質問するということは、考えるということよりも大事かもしれないと感じています。
もちろん、何も考えずにただ聞き返すことではありません。
大事なのは相手の意図することを理解しているか、ということです。
相手の質問の意図や望んでいることがなにかわからないまま「自分なり」にやってしまうということで、取り返しのつかないことにもなりかねません。
全然違う回答をしてしまったらお互いの時間がもったいないし、信頼関係どころか記憶に残る大失敗につながってしまうかもしれませんよね。
相手の意図を知るために質問しよう
突然ですが、
上司や先輩、あるいは友人から「あなたの口には何個のタマゴが入りますか?」と突拍子もない質問をされたとします。
さぁ、あなたはどのように答えますか???
その質問をされたときの私は「1個かな~」と頭に浮かべていました。
イメージしたのは、よく食べるニワトリの卵です。
しかし、その質問を投げかけてきた人の言葉を思い出してください。
「あなたの口には何個のタマゴが入りますか?」としか言っていません。
そうです。何のタマゴがいくつ口に入るのかを聞いているのか、わかりません。
私はニワトリのタマゴをイメージしましたが、相手のイメージしたものはウズラのタマゴだったかもしれません。
あるいは、イクラや数の子、キャビアのような魚卵だったかもしれません。
その質問に対する「自分なり」の思い込みがあったということです。
会話の流れを止めてしまったとしても「それは何のタマゴですか?」と質問をしてから自分の答えを述べたほうが質問してくれた相手の意図にあわせて答えられるということです。
信頼関係にもつながるのは、自分自身の姿勢です。
質問をするということは相手の意図に興味や関心を持っていて真剣に話を聞いているということです。
相手に対して謙虚さがみえると思いませんか? 相手が求めていることに100%回答するためにも自分が疑問に思ったことは、まず最初に聞いておいたほうがいいと思っています。
まずは、相手が考えていることと自分がイメージしていることが一致しているかどうかを質問してみましょう。
質問をしない人というのはどういう人か?
「自分なりの考えを握りしめて、正当化して傲慢になっている人」ではないでしょうか?
質問していいタイミングかどうかがわからなければ、「いま質問してもいいですか?」と質問してみましょう。
本当に立て込んでいるときには「後にしてほしい」と回答があると思いますが、直面した課題をクリアにするためにすぐに質問できる人としてあなたの「謙虚さ」が相手にも伝わるはずです。
聞くことは恥ではありません。聞かないまま傲慢に自分の思い込みで進めてしまうほうが恥に近づきますし、どんどん人との信頼関係は崩れていきます。
繰り返しになりますが、なにも考えずにただ聞くだけだとその空気感が伝わります。
本当に質問したい時はその場で質問するようにしてみるといいと思います。
前回書かせていただいた「ちょっと」という時間と同じですね。
その人にとっての「ちょっと」という時間の概念、常識が何分なのかわかりません。聞くことが大事なことです。