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#読書の秋2022「B面昭和史」半藤一利
奥付を見ると
発行日2019年2月8日 初版第1刷とあって、手にしてる本は2021年7月15日 初版第7刷 なので2022とは言いづらいけれど、2022に読んでるんだからしょうがない。
最近、スター街道まっしぐらの深井龍之介さんでお馴染み「COTEN RADIO」で歴史から何かを学ぼう、とか、歴史って面白いと感じている人が増えてる気がする。
歴史は単なる暗記科目じゃないんだと。
そのCOTEN RADIOがACC TOKYO CREATIVITY AWARDSにて、総務大臣賞/ACCグランプリを受賞したと。ますます影響力を持ちそうです。
話を戻して、
本書の帯に「歴史は未来を語る」とある。
多分、歴史は現在も未来も語っているんだろうけれど、たとえそれを知っていても、どうにも出来ないんだろうなぁ、という気持ちになるのが、COTEN RADIOを聴いたり、本書を読むと感じるところ。
でも、知りたい!面白い!と思うのは、自分がちゃんと愚かだからなのかなと、ちょっとだけ安心したり、怖くなったり。
本書には、史実はもちろん、新聞からの引用、流行歌、作家が詠んだ歌などから、当時の民草の空気感が描かれていて、他人事ではない気持ちになる。
第四話 大いなる転回のとき 昭和十一年
の「前畑がんばれ」の最後に
日本陸軍の精神主義的歩行が、ベルリン五輪をへて教育の場にとり入れられ、いまにつながっているのかいな、と思うと、この国の民の精神構造は……と妙な気持ちになってくる。つまり、いつだって容易にひっくり返ることができる、ということか。
と著者。
ああ、怖い。。。
そして、現在の空気感は?
そんなことは私にはわかりません。
目の前のことをやるしかないですね、やっぱり。