CODA 映画批評

この映画は、聴覚障害を持つ家族から、唯一聴覚障害のない末っ子(ルビー)が主人公である。
ルビーは、聴覚障害がないため独自の役割を担う。だがルビーは歌を歌いたいという気持ちがあるが、家族は聴覚障害があるため、その歌を理解することは困難だった。
さらに聴覚障害のないルビーが親の仕事である漁業を助ける必要があった。
この構図は、共依存のパラドックスである。
家族→娘(通訳)
娘→家族(私しか家族を助けることができない)
この依存関係は、家族のニーズ、愛、絆と個人の情熱の葛藤を生み出しています。
さらにその情熱は家族には、到底理解できない「歌」であることが、家族が娘への依存を強めてしまいます。
共依存の先は、自立性の欠如と排他的、非挑戦的な環境、を作ってしまいます。
依存のパラドックスから抜け出すには、情熱を優先すること、心と身体に従うこと、これがルビーが出した答えだった。
未来や誰かのためになどの思考である頭に従うのではなく、エモーショナルとパッションに従うことが重要である。

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