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校外学習

中学・高校時代、校外学習がイヤだった。
何がイヤって、行き帰りのバスで誰の隣に座るかを想像すると、当時友達が少なかった私は(今もそうかもしれないが)、気が遠くなるほど不安になったものだ。

皆それぞれに気の合う者ごとに隣どうしになる。
それに乗り遅れた場合、さほど仲良くもないおとなしく独りで座っているヤツの隣に、フランクさをメチャクチャ装い、なるだけ自然に座るしかない。
それすらかなわない場合は、隣の空いたシートに独りでひっそりと座る。
それはそれで、自分は友達いません宣言をしているようで かなりキツイ。

そんな事態をさけるべく、高校生の校外学習の2日前、一緒に下校していた それなりの友達に、激烈にキンチョーしながら、あくまでさりげなく、あくまで何気なく、チョ〜あくまで自然に、『あさってのバスは一緒に座ろ』ときりだした、おそらくスペシャル不自然だったと思う。
当日、その友達と隣どうしになり、ひと安心してはいたが、いかんせん会話ベタな私は、さほど盛り上げる事もできず、頭が空回りしながら話すネタを必死に探すものの、沈黙に支配された心地よくない時間を過ごす事となった。

そんな私も、今はしがないサラリーマン。
オッサンになっても性格の根本は変わらない。
年相応の不安を抱える、愛すべきバカちんです。

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#愛すべきバカちん達へ

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