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30歳。シーズン開幕。

2024年も残りわずかとなりましたが、
今年もジャパンラグビーリーグワンの開幕の季節になりました。
2024-2025シーズンのジャパンラグビーリーグワンは12月21日に開幕し、来年の5月末まで続きます。
今シーズンも海外の有名選手らが新たに各チームに加入したりと大きな盛り上がりを見せること間違いなしのシーズンだと思います。

私の所属する日本製鉄釜石シーウェイブスは、ディビジョン2のステージで今シーズンを戦います。
参入チームの増加により、昨シーズンよりも試合数が増えることや、ディビジョン2にも海外の有名選手が所属していたりとディビジョン2も大きな盛り上がりを見せる事と思います。

そんな今シーズンの開幕を目前に、自分の心境をnoteに綴ってみようと思います。


30歳。
私はあまり年齢を気にする人間ではないですが、節目の年は大事にする人間です。
今年30歳の節目の年を迎えました。
高校1年生の15歳の時に私はラグビーと出会いました。
ラグビーを始めて15年が経とうとしています。
最初はゼロだったラグビーへの熱意が、どんどん増していき、気づけば今の人生の半分という時間をラグビーに注いできました。
最近は、ラグビーをこんなに長くやると思っていなかったので、振り返ると15年もやってんの!?と驚く瞬間もあります。
そういう意味で、ラグビー人生においても、自分の人生においても大きな節目の年なのかなと思います。

そんな節目の年のラグビーシーズン開幕に向けて、今シーズンの自分なりの想いと、自分のラグビー人生への想いとを整理をしてみました。


そもそもなんで釜石でラグビーをすることを決めたんだっけ。。。
30歳のシーズン前に釜石で過ごしてきた約7年半について振り返りました。
私は、大学卒業後今の日本製鉄釜石シーウェイブスに入団しました。
気づけば7年半釜石でラグビーをしています。
そもそも社会人でラグビーをやるつもりがなかった自分が、釜石でラグビーをやるとを決めた際に、やるからにはきちんと自分なりの明確な目標を決めよう。
と自分の中でのラグビーのモットーを掲げ入団を決めました。
そのモットーとは『自分のラグビーしている姿を見てくれる人に元気、勇気、希望を持ってもらえるような選手になる』ということです。
これは、私が釜石に入団を決めるきっかけとなった東日本大震災の経験から掲げた言葉です。
私の地元は青森県八戸市で、八戸市も釜石市も同じ太平洋沿岸地域にあります。
東日本大震災の被害は、他人事ではなく自分も大きな衝撃を受けた出来事でした。
大学を卒業したら、ラグビーをやめようかな。
そう思っていましたが、自分にはラグビーを続けるチャンスがあるんだという事と、東北地方でラグビーをしたいという気持ちとが重なり今のチームに入団を決めました。
東北地方にこだわって意思決定したのも、東日本大震災がひとつの決め手でした。
釜石はラグビーの街。ラグビーを通して市民と繋がり、市民の中にはラグビーで元気をもらっている人もいる。
そんなことを感じたことが私の中では大きなきっかけでした。
震災で大きな被害と一生消えない大きな傷を負った市民の方々にとってラグビーがどのような存在なのかは入団前はわかりませんでしたが、
私が釜石でラグビーをやるからには、「あなたのプレーを見ていると元気もらえるよ」とか、「釜石のラグビーが生きる希望だ」とかそんな思いを持ってくれる人が1人でも増えればいいなと思い、釜石でプレーすることを決意しました。
その思いは、釜石8年目の今も変わらず、胸に秘めながらラグビーをしていますが、人生の節目の年に迎えた今シーズンは、もう一度入団の際に掲げた強い想いを再確認し、より強い想いを持って臨みたいと思っています。
社会人のステージでラグビーをすることを決意した原点にもう一度戻って、気持ちを整理し、プレーをしようと思います。

もうひとつ、この機会に今までのラグビー人生を振り返ってみて自分に問いかけた事があります。
それは、「自分にとってラグビーとはなにか」という事です。
普段、このようなことは考えないと思いますので、とてもいい機会だなと思い考えてみました。

自分にとってラグビーとはなんだろうか。
生きがい?人生の全て?
そんなことを考えていると、あるひとつの答えが出ました。
それは、自分にとってラグビーとは、『自分という存在と自分の人生を作ってくれる1番のツール』ということでした。
ラグビーのことをツールと表現すると少し冷めた表現に捉えられるかと思いますが、
決してそうではなく、私の中では”相方”のような存在に近いものです。
ただ、私にとって人生の全てがラグビーではないということです。
プロラグビー選手として生活をさせてもらっているので、その考えには賛否あると思いますが、私は人生を長い目で見据えたときに、ラグビーが人生の全てだという考えは自分には合わないなと思いました。
ですが、私にとってラグビーは、今の自分という人間を作ってくれたし、これからも作ってくれると思っています。
更には、ラグビーに捧げた時間、経験を中心に人生が作られているので、それはこれからも変わらないと思います。
ラグビーは自分の人生を作ってくれるツールではあるけども、人生を豊かにしてくれているのも間違いなくラグビーです。

30歳という年齢まで好きなラグビーができていることは本当に幸せなことだと思います。ラグビーにはたくさんの感謝をしています。
そして、年々ラグビーの奥深さを知って楽しさが増しています。
30歳の節目のシーズンはもう一度ラグビーというスポーツを心から楽しむ。
そんなシーズンにしようと心に秘めています。

今シーズンは、とにかく自分がラグビーを楽しむ。
そして、自分がラグビーをしている理由を常に胸に刻み、
自分に関わってくれている、チームメイト、仲間、家族、サポーター、ファンの皆様、そして初めて私のプレーを見てくれる人、全ての皆さんの為にラグビーをしてみます。

今シーズンも応援よろしく願いします!



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