なぜ、岩手県から世界的野球選手が生まれたのか?
世界一の野球選手と呼ばれている大谷翔平選手。
メジャーでも勝利を量産し世界に名を轟かせている菊池雄星選手。
WBCで世界一に大きく貢献し、今後更に世界に出て戦っていくであろう佐々木朗希選手。
彼らに共通しているのは、3人とも岩手県出身だということ。
これは偶然なのか?たまたま同じ出身だったということなのか?
僕は、NOだと思います。
この記事では、それぞれ人物の教育的観点ではなく、田舎から世界的プレーヤーが出ることについて『ロールモデル』という観点から25年間田舎でスポーツをしてきた身として自分なりの見解を述べようと思います。
(ちなみにここでは岩手県、青森県のことを指す言葉として田舎と表現させてください)
僕が考える人間の成長に欠かせないのは、教育と環境。この2つだと考えます。
教育は様々あり、家庭教育や学校教育などいろんな場所での教育があります。今回は先ほど述べたように教育的観点は置いときます。
もちろん、教育が大きく成長の割合を占めているのは間違いありませんが。
ただ、僕が今回のテーマで着目したことがあります。
それが、『ロールモデル』です。
更に言えば、身近に感じられる見本となる人物です。
僕が、25年間田舎で暮らし思うことがあります。
それは、自分の身近に大きな成功を成し日本を代表したり、世界で戦ったりする、そんな人物がなかなか身近で感じられないのです。
田舎の人間は、僕も昔そうであったように、
「俺にはできないのかな」、「日本代表になれないのかな」、「田舎出身だしな」。
そんな思考になってしまいがちだと思います。
子供は大きな意思決定はなかなか自分ではできません。
それを導いてくれる人、つまり「ロールモデル」が必要なのです。
田舎では特に、その導いてくれる人が少ないのです。
これは25年田舎で暮らした自分はとても痛感している事実です。
では、なぜ冒頭に述べたように岩手県から世界で活躍する野球選手が近年で3人も生まれたのか。
それは、『菊池雄星選手が突き抜けた存在になり、「ロールモデル」として示してくれたから』だと考えます。
もちろん、菊池雄星選手が誰かをロールモデルとしていたかもしれません。
菊池雄星選手の前にも田舎から野球選手になった選手もたくさんいると思います。
でも、上記の3選手に言えることは、年齢がそれほど離れていないこと。それぞれの選手を肌感覚で身近に感じられたこと。それによって、自分も絶対にできるという自信になったこと。
これが大きいのではないかと感じます。
つまり、『身近に強く感じられるより大きな舞台で活躍しているロールモデルとなる人がいること』
これこそが僕が考える田舎から世界で活躍する選手を輩出する重要な要素だと考えます。
もちろん、これはあくまで僕個人の考えではありますが、
田舎でずっと暮らしていると、何かと見えてくるものがあったりします。
そして、田舎から世界で大活躍する人間をこれからもたくさん見てみたいという願望もあります。
「ロールモデル」。
僕も、このロールモデルとなり後輩にこんな俺でもやれるんだぞ。
と熱いメッセージを残していきたいです。