Longhornのv1.1.0リリースが出てますね
Longhorn v1.1.0リリース
Longhornのv1.1.0リリース(Longhorn v1.1.0 Release)が2020年12月に出ています。軽くリリース内容について解説していきます。
機能的な観点で大きいものはハイライトに含まれている以下の4つの内容です。
・Read Write Many(RWX)のネイティブサポート
・ARM64サポート(experimental)
・CSIスナップショット取得のサポート
・Prometheusサポート
Read Write Many(RWX)のネイティブサポート
NFSを経由して複数のPodからのボリュームの読み書きが可能になっています。共有用のマネージャがLonghornから切り出されたボリュームをマウントしてNFSボリュームとしてexposeするような仕組みになっているようです。
詳細についてはSupport for ReadWriteMany (RWX) workloadsを参照すると良いでしょう。
ARM64サポート(experimental)
これまではx86_64のみのサポートでしたが、ARM64アーキテクチャのCPUサポートもexperimentalフィーチャーとして実現しました。
RPiで動作しているk8sクラスタにLonghornを導入して利用することができるようになっています。
CSIスナップショット取得のサポート
Longhornで作成されたボリュームのスナップショット取得がCSI標準機能を使って実行できるようになりました。
(以前は確かLonghornの独自実装だったと思うのですが、これを業界標準?的な取得方法に切り替えたという形だと思います)
Prometheusサポート
Prometheusのサポートが加わっているようです。Prometheus向けのエンドポイントとGrafanaのダッシュボードサンプルが提供されています。
その他注目のアップデート
個人的に気なっている点としては、Enhancementsの5.Improvement performance via removing revision counter (experimental).です。
カウンターをもたせることで分散したボリュームのレプリケーションなどの管理を行っていました。revision counterによってプライマリボリュームとレプリカボリュームでデータの一貫性を保つことが出来ていました。しかし、これによってボリュームのパフォーマンスが上がりづらいという問題が発生していました。revision counterを無効化することでパフォーマンスを向上させることができるようになったようです。revision counterの代わりにボリュームのimgファイルのタイムスタンプベースで管理するといった仕組みになっているようです。今後の進捗に期待しましょう。
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