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12歳までに知らないとヤバいサッカーの原理原則
ガウジョ⚽️こんにちは、リョウマールです🔥
今回は子供を良い高いレベルに成長させるための土台づくりの重要性についてお話ししていきます。
✅サッカーに限らず、自分が身を置く環境のルールや原理、原則を知る事は、
自分の力を100%発揮するためにとても重要な事です。
私が20年前に習いたかったサッカーの原理、原則を
著書『世界で通じる子供の育て方-サッカー選手を目指す子供の親に贈る40のアドバイス-浜田満 著』を参考に解説させていただきます。
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FCバルセロナの通知簿
🇪🇸スペインサッカーの育成では、12歳までに学ぶべき原理原則がハッキリと言語化されています。
サッカーの捉え方は国によって様々ですが、サッカー王国スペインでは一定水準の現原則を12歳までに指導します。
以下は、天下のFCバルセロナのスクールで低学年向けに指導される原理と原則であり、子供達の通知簿に記されている項目です。
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⚽️<運ぶドリブル(相手を抜くドリブル以外のドリブル)>
🔲運ぶドリブルを行う際に必要とされる、足のあらゆる部分を使ってボールを運べる
🔲試合の状況に応じて、足のどの部分を使ってボールタッチをすれば良いかを理解している
🔲正確にファーストコントロールができ、方向転換を正しくする事ができる
🔲頭を上げて周囲の状況判断をしながらボールコントロールができる(遠くの視野を確保できてる)
🔲体を使ってボールを守り、敵から離す事ができる
🔲実際の試合中に状況に合わせて、異なった技術を使ったうえでボールを運ぶ事ができる
⚽️<コントロールとパス>
🔲パスをする際に、足の様々な場所を使いパスができる
🔲様々なタイプのパスをする際、体を正しい位置に置く事ができる
🔲パスコースのコンセプトを理解し、それを正しく行う事ができる
🔲ボールコントロールの際、様々な足の場所を使ってコントロールできる
🔲ボールコントロールをする際に、周囲の状況をは青くした上で次のプレーを考えながらコントロールオリエンタード(方向付けしたコントロール)ができる
🔲試合本番で様々なタイプのコントロールやパスの技術を使う事ができる
⚽️<シュート>
🔲シュートの際、足の正しい部分(足の甲の骨)でインパクトしている
🔲シュートの際、蹴る足の反対側の腕とを上手く合わせて動かす事ができる
🔲シュートを打つ前に顔を上げてキーパーの位置を把握している
🔲ボールを蹴る際に、軸足を正しい位置に置く事ができる
🔲ボールを蹴る前に、正しく斜めに助走をつける事ができる
⚽️<ディフェンス>
🔲守備の際、試合に集中し、注意している
🔲相手に近づきボールを奪うべき適切なタイミングをわかっている
🔲ボールをインターセプト(攻撃している相手が仲間にパスを出したとき、パスが渡る前にボールを奪う守備)をする際、試合の流れを継続させられる場所を探せている
🔲ボールを奪い返す時、また、相手に寄せる際、勇気を持って行える
🔲相手のミスを待っている際、ボールに対して体の向きを正しい方向に向ける事ができる
🔲試合本番でインターセプトに相手に寄せる事ができる
⚽️<攻撃的戦術内容>
🔲プレーエリアの幅や深さを有効活用しながらポジションを取れる
🔲ボールを循環させるというコンセプトを理解できている
🔲サポートという概念を理解し、味方がボールを持っている時にサポートができる
⚽️<守備的戦術内容>
🔲相手チームの前進を防ぐ為にスペースを縮小しながらポジションを取れる
🔲味方の選手のためにディフェンスのサポートができる
🔲ボールを失った際の、組織化されたプレッシング(複数の選手が組織的に相手のプレーを阻もうとする試み)というコンセプトを理解して実行している
これは「プレ・フォルマシオン」と呼ばれる小学校1年生よ2年生向けの子供達向けの概念です。
僕が小学校1年生の時に知っていた事、教わった項目は一つもありませんでした…😭
なぜ「12歳まで」なのか
"ゴールデンエイジ"とは、子供の身体能力、運動能力が著しく発達する時期のことです。
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具体的には5~12歳(年長~小学6年生)の期間であり、
体の動かし方、動作、技術を短時間で覚えることができる、一生に一度だけの貴重な年代です。
成長が早い時期の5歳と12歳では身体的違いが大きいので、ゴールデンエイジを「プレ・ゴールデンエイジ(5~9歳)」と「ゴールデンエイジ(10~12歳)」に分けて考えます。
このゴールデンエイジと呼ばれる12歳までの運動能力やそれに伴う認知能力の向上が最も期待できる時期に、先述した原理原則を繰り返し積み上げていく。
そうすることで「無意識レベル」でプレイが可能になります。
逆に言えば、1間違った土台で積み上がってできた技術や判断力を、
15歳になってからいきなり変えようとするのはとても困難な作業といえます。
だからこそ、6歳ごろから原理原則に倣ったプレイを積み上げて練習する事が、
その後のジュニアユース年代(中学生)とユース年代(高校生)になった時に
よりレベルの高い環境でプレイする土台となるでよう。