サウナブームのこれから
皆さんこんにちは!南里です。
今日も朝からサウナに向かい、サウナ終わりの覚醒した状態でPCと格闘しておりました。笑
少し時間が出来たので、改めてサウナについて検索をかけてみると凄いサウナブームが巻き起こっています。
なぜ、こんなにもサウナブームが巻き起こっているのか、そして今後サウナブームがどうなっていくのかについて書き進めていきたいと思います。
サウナブームは今回が初めてではない
近年のサウナブームは、「第3次サウナブーム」と呼ばれています。
え??? 第3次!??
そうなんです。
サウナブームは今回が初めてではないのです。
ここで、日本におけるサウナ史を振り返っていきましょう。
サウナが定着したのは東京オリンピック
日本にサウナが定着したのは、1964年の東京オリンピックと言われています。
フィンランド代表選手が選手村に本場のフィンランド式サウナを持ち込んだ事がきっかけで連日、新聞やテレビで取り上げられたそうめす。
そして、その頃の日本は戦後の経済成長が著しい時代でした。
どんどん豊かになり平均寿命も伸びていき、「健康」を意識する人が増えていたという事も、サウナが受け入れられた1つの要因だと考えられます。
さらに、1980年代になると男女雇用機会均等法の施行により女性のサウナ利用者数が増えていったという背景があるのです。
近年のサウナブーム
近年のサウナブームは、2016年ごろから始まっています。
なぜ、サウナブームが巻き起こったのか。
要因は以下のことが考えられます・
・芸能人やインフルエンサーがサウナについての発信が増えた
・漫画「サ道」がテレビ化
・サウナイキタイやSAUNA TIMEなどのウェブサイトの出現
これらによってサウナの魅力が若者にリーチしていったのが、ブームを巻き起こしていったのだと考えています。
一昔前まで、サウナ=おじさんのたまり場だったのが、今では一種のファッションと化しています。
サウナブームのこれから
そんなサウナブームですが、今後どうなっていくのでしょうか?
ブームを日常に!サウナ人口を増やそう!そしたら良いサウナ施設が増えていく!という声も聞きます。
本当にそうでしょうか。
そんな単純な話ではないはずです。
実際に今は空前のサウナブームと言われながらもサウナ好きに人気の老舗の廃業・閉店の話題も後を絶ちません。
まずはサウナを取り巻く様々な状況から、日本のサウナのこれからについて考えてみました。
「ブーム」と言われ、盛り上がりを見せているサウナですが、サウナに頻繁に行き、SNSでサウナの話をしている人たちは、全体からしたら一部です。
今サウナのアカウントを持っていて、サウナの話ばかりしている人たちも、自分の家族や友人、仕事仲間などSNSから離れた人間関係の中ではそれほどサウナ仲間は多くないのではないでしょうか。
そして、全体の中で一部であるサウナ好きも、全員が今後もずっと毎日のようにサウナに行くわけではないでしょう。
サウナにハマりたての時には、毎日のように、あちこち新しいサウナを探して巡っていたのが数年経つと落ち着いてペースが落ちたり、行くこと自体しなくなる人もいます。
そもそも「ブーム」という言葉は、一過性で去ってしまうもの、という意味を含んでいます。
「ブーム」は日常に定着していくものではなく、一度好きになった人も必ずしも毎日サウナに行き続けるわけではない、つまり毎日のようにサウナに行き続ける人は一部のサウナ好きの中の更に一部で、多くの人にとっての「日常」になるのは難しいといえそうです。
暮らしに定着するには、日本人の生活に合っていないといけないわけで、過去に「サウナが人気」と言われてきた時に定着しなかったのは、やっぱり、日常の中に組み込まれるものではないということなのかもしれません。
定着するチャンスは、今までもいっぱいあったわけですから。
これからの日本のサウナ
サウナのこれからはどうなっていくのか。日常として定着するのではなく、その未来は「非日常として定着」なのではないでしょうか。
サウナに行かなくても死なないし、毎日行くにはお金もかかります。
衛生を保つ入浴として、毎日必ず入るというものにはなっていかないでしょう。
それより、日常から離れて気持ちを切り替える「非日常」に特化したものとして発展していくのではないでしょうか。
一部のサウナ好きにとっては、日常のもの、毎日のように行くものかもしれませんが、サウナが日常にならないその他の大勢にとっては、非日常の楽しみ、レジャーの一つとして発展していくのではないでしょうか。
例えばテントサウナは、入浴方法の一つというサウナの側面から、より非日常のレジャー寄りのサウナの楽しみ方に発展している例だと思います。
サウナを日常に!と言うよりも、非日常に特化した趣味として発展していくのがサウナのこれからの姿なのではないでしょうか。
サウナが好きで、自分の生活に合わせて高い頻度で通う一部の人は何をしなくてもこのまま自分なりのペースでサウナに行くわけですが、サウナ好きの母数を増やす、温浴施設の減少に歯止めをかける、ということを考えるのであれば、非日常の楽しみをいかに充実したものにできるか、そこが鍵かもしれません。
サウナを提供する施設側も、いかに充実した非日常の時間を提供できるか、そんな視点でアピールをしていくと、今のブームに乗っかって、サウナを日常としてではなく、非日常の趣味として発展させていけるのではないでしょうか。
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
サウナは、生活に欠かせないものではないです。
サウナが無くても生きていけます。
しかし、サウナがあることで日々の生活がより良いものになるとそう強く思っています。
そのサウナのポテンシャルを信じて、これからの店舗に繋げていければと思っています。
そして、一人でも多くの人にサウナの魅力に気づいてもらえると嬉しいです。
南里亮磨