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アンドパッドを退職します
今月末で、5年在籍したアンドパッドを退職します。
気づけば急成長スタートアップの初期メンバーという立ち位置になり(多分)、それなりに多くのことを経験したのでその備忘のため。
そして濃密な5年間を過ごす中であまりにも多くの方々にお世話になったので、その方々に向けた報告と御礼を兼ねて、初めてこういった記事を書きます。
※補足※
当記事はあくまで個人的な退職報告であり、アンドパッドの内部を公開するような内容ではありません。
もしアンドパッドがどんな会社が気になる方はぜひ採用資料や採用サイトをご覧いただくか、面談・面接等へエントリーをぜひお願いします!
スタートアップを満喫した5年間
アンドパッドでは社員番号24番・人事第一号で入社し、スタートアップらしい急成長に伴う様々な変化を経験してきました。
例えば、入社以後の変化・出来事として、
シードの資金調達済み→シリーズD累計200億円調達完了
20名強の組織→約600名の組織へ拡大
オクトからアンドパッドへの社名変更
五反田の雑居ビル→神田おしゃれオフィス→別フロアの増床→秋葉原駅前のとても立派な新築オフィスビルへの移転
ほぼ施工管理サービスのみの状態から、複数サービス展開&アプリマーケット開設(そしてANDPAD Second Act)
Rubykaigi2019にて初めてのスポンサー参加(Rubyスポンサー、以後スポンサーへのエントリーを継続)
新規事業開発/R&D組織 ANDPAD ZEROの始動
自社メディア「ANDPAD ONE」のリリース
自社主催のカンファレンス「ANDPAD ONE CONFERENCE」開催(今年で三度目の開催)
ベトナム現地法人の設立&インド人新卒エンジニアの採用
などがありました。
ここに挙げたもの以外も、会社の歴史や思い出に残る出来事は本当にたくさんあり、どれをとってもこの場では語りきれないエピソードがついてまわる、目まぐるしくも愉快な日々でした。
一人目の人事として色々やってきました
前述のとおり一人目の人事として入社し、個人的にも様々な経験をさせていただきました。
入社当初は開発系職種の採用担当に始まり、半年後に全社採用の担当になり、並行して労務・総務などのバックオフィス系なんでも屋さん(ここまでが所謂ぼっち人事の時代)
その後、人事がチーム化し機能が分かれ、最後は人材開発・組織開発関連の担当など、役割を変えながらたくさんの経験を積ませていただきました。
本当に初期の頃は、PCのキッティング(らしきもの)をしたりオフィスのWi-Fiの契約を見直したり、全社の勤怠を締めたり経費精算をしたり、初年度末は泣きながら年末調整に対応したり(当時SmartHR未導入)と、味わい深い思い出がたくさんあります。
この経験を通じて、コーポレートの組織・業務への解像度とリスペクトを持てたこと、会社が活動できるのは当たり前ながら全て誰かがした仕事の結果なのだと学べたことは、自分の大きな財産となっています。
さらにまだ20名強のタイミングだったからこそ、得られたものも数多くありました。
たとえば入社してすぐにANDPADの導入説明会にスタッフとして参加し、実際にユーザーの方とコミュニケーションをとらせていただけたこと。
一つのケースでしかないかもしれませんが、それでも実際に困りごとを聞いたり喜んでいる姿を見たりするのは、自分たちのプロダクトの価値提供先を理解するうえでとても良い経験でした。
加えて組織の規模が小さいからこそ、社内では経営陣も含めてすべての部署の方々と密にコミュニケーションを取れる関係を早期に構築できたことは、完全に役得でした。
何の実績もないただがむしゃらなだけの自分に、多くの時間を割いてくださった社内のみなさんには、本当に頭が上がりません。
そういった機会・経験を通じて得られた情報・学びにより、様々なシーンにおいて「解像度の高さ」という人事としての僕を支える武器の一つになりました。
仕事と生活がつながる体験、ANDPADの価値の実感
プライベートでも、この5年間で結婚して子供が二人生まれ、育休を取得したり、家を買ってリノベーションしたりといくつかの変化がありました。
コロナ禍により会社が急ピッチでリモートへ移行した際には、自宅でリモートワークを開始した初日に長男が初めて寝返りを見せるという、会社と自分の生活がリンクする象徴的な出来事もありました。
また自宅のリノベーションを実際にANDPADを使ってくださっているお客様に依頼し、プロダクトの価値を生々しく感じられたのもとても良かったです。
そして当社ミッション「幸せを築く人を、幸せに。」にある『幸せを築く人』という表現は、圧倒的な真実であると、今の家での暮らしを経て深く思い知りました。
歴史を紡ぐためにもがく日々
入社して半年ほど経ったタイミングで、とある投資家の方と面談する機会がありました。
その中でアンドパッドはどんな評価をされているのかと聞いたところ、「GoogleやFacebookのように、歴史に名を残す会社だと思っている」と返ってきました。
それがとても心に残り、その日から「今は大きく長い歴史の序章であり、自分たちの仕事は全てその未来に繋がっているのだ」というマインドセットになりました。
この5年間、会社は凄まじい勢いで成長している一方で、自分は正直なところ会社の成長に対しての力不足を感じ続ける日々でした。
その裏で、面接や社内のMTGの場などで事あるごとに参加者に向けて「歴史を作っているんだ」と口にしては、言霊のように自分を奮い立たせていました。
辞めることを決めた今でも、アンドパッドはこれからさらに成長し、必ず歴史に名を残す会社であると心の底から信じています。
これからもずっと、大好きな会社です
つらつらと書いてきましたが、やっぱり大好きな会社だなと、この記事を書きながらしみじみと感じています。
この先どんな成長・変化をするのか、どんな価値を世の中に提供していくのか、楽しみでならないのと同時に、これ以上その様子を中で見れないことにとても寂しさを感じます。
これからもずっと応援しています。
今アンドパッドで働いているみなさん、これからアンドパッドに参画する方々、全員に対して最大のエールを送ります。
関わってくれたすべての人たちへ、お詫びと感謝
最後に、この場で最も伝えたいのは、この5年間で関わってくださった全ての方々へのお詫びと感謝です。
この5年間、自分の未熟さゆえに、社内外たくさんの人たちに迷惑をかけてきました。
思い当たることがある人が大勢いるのではないかと思います。
すべての方へ、本当に申し訳ありませんでした。
そしてこの5年間、社内外でお世話になった全ての方へ、本当にありがとうございました。
アンドパッドで一緒に働いた皆さん、採用や人事・コーポレートの活動で協力してくださった外部のパートナーの方々、相談・雑談をさせていただいた多くの知人・友人の皆さん、全ての方々に支えられて5年間のアンドパッド生活を送ることができました。
生来の性格で、果たしてどこまで自分がアンドパッドに貢献できたのか、強い自信を持つ日は永遠に来なさそうです。
それでも最後に代表の稲田さんから頂いた「アンドパッドの今を作ったのはあなた」という言葉、そして退職に寄せて社内で多くの方々から頂いた「あの時の諒さんの○○があったから(私の/アンドパッドの)今がある」という言葉に、自分が歩んできた足跡を見つけたような気持ちで、少しは自分も役に立てたのかもしれないと、ようやく思うことができました。
これからもお世話になった皆さんに恩を返していくとともに、次の職場でも周囲や世の中への貢献を積み重ねていけたらと思います。
ハコベルで働きます&地方移住します
最後になりますが、来月からは物流業界向けのソリューションを提供しているハコベルという会社で働きます。相変わらず人事です。
まずは目下、採用に全精力を注ぐつもりなので、サポートいただける方、あらゆるポジションで興味のある方がいればぜひご連絡をいただけると嬉しいです。
採用Deck(Hacobell Recruit Book)もぜひご覧ください。
そしてプライベートでは、東京を離れて地方へ移住します。
転居後は基本リモートワークですが、東京には定期的に来る予定です。
知り合いの方はこれまで同様にお付き合いいただけたら嬉しいです。
またそれぞれ詳細については追ってどこかの場でお話しさせてください。
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ということなので、ご縁のあるみなさま、今後ともよろしくお願い致します。
そしてこれからご縁をいただけそうなみなさま、ぜひよろしくお願い致します。
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(最後に出社した日の秋葉原オフィスビル。ちなみにトップの写真は入社時の五反田オフィス。
めちゃくちゃ立派になったなぁ…)