100日後に年越すオレ 64日目「わ:和菓子」
”いろは順”エッセイの十三日目、本日は”わ”です。
"わ”で選んだ題材は、「和菓子」。というわけで和菓子について書いていきたいと思います。
普通に生きていると、和菓子ってそれほど注目しないですよね。日常的に食べるとすれば、羊羹とか饅頭とかあられとか、そんな感じですよね。ただ茶道をしていると、実は和菓子の奥深さに触れることが出来るんです。というわけで「和菓子」の中でも「茶席菓子」、「お茶受け」について書こうと思います。
僕の茶道との出会いは実は幼い頃で、祖母も母も茶道を嗜んでおり、祖母の家の二階には茶室もあったので、時折お茶会が開催されていたのです。まあお茶会と言っても正式なものではないので、幼い僕も借り出されて色々運んだりと手伝っていたんですよね。そこで畳の歩き方だったり襖の開け方といった基本的な作法は仕込まれていたわけです。
そんな中で久々にというか本格的に茶道を習ったのが昨年一月。その理由としては、90歳を越える祖母が色々な理由があり沖縄から出てきて東京に引っ越してくることになり、であれば祖母とお茶会に出たりするのも楽しいのでは?と思い立って、教室に通ったのでした。
三ヶ月の初心者コースでは、毎回茶席菓子がついてくるという内容で、先生の解説付きで全10回の講義の度に新たなお菓子を楽しむことが出来たんですが、それが「和菓子って奥が深いなあ」と感じさせることになったんですよね。そこには”季節性”があり、「なぜこの素材を使っているのか」というこだわりが感じられるわけです。そして美しさ。懐紙の上に受けていただこうとすると、単純にお皿の上に乗せられているのを見るよりも鮮やかさが際立ち、”黒文字(菓子楊枝)”で食べるこちらも上品な気分になっちゃいます。あぁ、こうして和菓子もお茶と共に、400年以上の時を経て今があるのだなあと実感した瞬間でした。
和菓子の本質?を知るには茶道! 是非お試しあれ。